はじめに

ビショップを活躍させるために何をすればよいか解説します。
比較的狙いがわかりやすいルークと違い、「これやっとけば大丈夫!」というものをあげにくいですが、初心者向けに基本的なイメージを伝えていきます。
役割を知って実際の対局で活躍させましょう!
補足:ここでは例外などを省いて一般的なイメージを伝えているので、完全に正確な表現とはなっていない可能性があります。
序盤
ビショップは「安全に、遠くから相手を狙う」と安全に活躍できます。
自分のポーンに邪魔されないマスにいたい
自分のポーンの隙間・外側から相手を狙いましょう。
自分のポーンの後ろにいると壁を見つめているだけになってしまいます。
ビショップには相手の駒を狙わせましょう。
<例1:ルイ・ロペス>
ビショップを出した後にポーンを閉じると良いことが多い。
外に出す前にポーンを動かすと閉じ込めてしまい、活躍しにくくなることが多い。

<例2:ロンドンシステム>
ポーンの外側にいれば閉じ込めなくてすみます。

相手キングの近くを狙えるマスにいたい
ビショップはキングの周りを攻めるのに適した駒です。
キングの周辺を狙えるマスに置いておくとよいことが多いです。
ピンやサクリファイスなどのタクティクスを狙えたり、様々な攻めに使える可能性があります。
<イタリアンゲームの例>
相手のキング周りの弱点であるf7を狙っている。

ナイトの後に展開する
ナイトを動かした後にビショップを展開するのがよい場合が比較的多いです。
ナイトがビショップを守ってくれたり、ルークが動けるマスができます。
展開の順番に迷ったら、
「まずナイト → 次にビショップ」
の順に展開することを考えてみてください。
※ただし、オープニングによってはビショップを先に出すものもあるので絶対というわけではありません。
序盤~中盤
価値の高い駒を攻撃したい
●ナイトやビショップ(3点)は、ルーク(5点)やクイーン(9点)相手には強気に出られます。
たとえ取られたとしても、ビショップ(3点)やナイト(3点)との交換であれば、こちらが断然お得だからです。
●価値の高い駒が攻撃されると、相手は逃げる選択肢を取るしかないことが多いので、相手が逃げてターンを無駄にした後にもう一手自分が指せるのが強いです。(※テンポを得ると言います。)
相手の強い駒を攻撃し続けることができれば、実質ずっと自分のターンにできているとも言えます。
<ビショップでクイーンを攻撃>
クイーンは逃げるしかない。
相手が逃げると、実質また自分のターンになるのが強い。
ビショップを取られても、ポーンで取り返せるので9点-3点で6点の得で大幅有利。

安全な場所・遠くから狙うのも好き

ビショップは例えるなら、「遠くを狙えるスナイパー」です。
遠くを安全に狙えるマスに置いても活躍できます。
ビショップは遠くに隠れたまま、遠くを狙い撃ちできます。
ナイトは中心にいないと活躍しにくいですが、ボード上がオープンな展開なら、ビショップは1手で端から端まで1手で移動できるのが強みの1つです。
<例:イングリッシュオープニング>
クイーンサイドを遠くから安全に中央やクイーンサイドを狙っている。

ピンで相手の駒を無効化できる
<ナイトをキングへのピンで動けなくしている>

●相手のキングへのピン、相手のクイーンへのピンはビショップの強みの1つです。
ピンされた駒を「キングがチェックとなるので動かせない」または「動くとクイーンを取られる」
という状況を作れます。
これはナイトにはない強みです。
●初心者の段階からピンを「なんとなく」するようになるでしょう。
最初は強さがわからないかもしれませんが、チェスに慣れていくにつれてピンについて感覚をつかめるようになります。
ピンは駒得につながるタクティクスに頻繁に関わってきます。ピンに関するタクティクス問題を解くのがおすすめです。
さいごに

簡単にまとめると、
「ビショップは斜めに動ける場所にいて、相手の重要な部分を狙えると力を発揮しやすい」
とわかります。
ビショップの配置に迷った時は、選択肢の1つとして参考にしてみてください。😊
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