【チェス】エンドゲームの基本タクティクス20選

【チェス】エンドゲームの基本タクティクス
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実戦で使えるエンドゲームの基本タクティクスをご紹介します。
基礎的なエンドゲームのタクティクスを知っていると、エンドゲームを学んでいない人に対して有利に立てます。

特にポーンをプロモーションさせるタクティクスは重要なため、キーになるアイデアをつかんでいきましょう。

数が多いなと思ったらすべて一度に身につけようとせず、1日1つの項目を把握していくだけでも十分レベルアップできます。

この記事では、
青の矢印:キーとなる動き
赤の矢印:注目すべき動きや狙い
黄の矢印:プロモーション
です。

ルークエンディング

ルークエンディングでは、ポーンをプロモーションする最後の一押しを知っているかどうかが鍵になります。プロモーションにつながる方法が多数含まれていますので見ていきましょう。

スキュア(串刺し)

エンドゲームになると駒が減りスキュアを決めやすくなります。
決まれば大きなアドバンテージになります。キングとルークが並ぶとチャンス。
クイーンエンディングでも同様です。

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ディスカバードアタック

ポーンを利用したディスカバードアタックアタックも対局を決める力があります。
ビショップエンディング・クイーンエンディングの場合も同様です。

ディフレクション(そらし)

ルークエンディングではキングがルークを守る場面がでてきます。
そんなときにチェックでキングをそらし、ルークを取れるチャンスがあります。
ここでキングはチェックによりルークを守れる位置に留まれなくなっています。

ピン+ディフレクション後、プロモーション

タクティクスの組み合わせも有効です。
相手のルークをキングへピンすることで、a4のルークを取らざるを得なくなります。
その隙にポーンはプロモーションできます。

チェック+プロモーション

通常この場合プロモーションをしたくてもルークが離れた瞬間にポーンを取られてしまいます。
しかしこの場合、相手キングにチェックすることで相手にポーンを取らせない、かつ、プロモーション先を守る動きができます。

ピン+プロモーション

8thランクを相手ルークにブロックされている場合、ルークをピンすることで相手はポーンを取れなくなります。
この局面では以下のようになります。

・相手がルークを取ってくると→クイーンへプロモーションでチェックメイト
・相手が何もしない→ルークテイクでチェックメイト

フォーク+ディフレクション後、プロモーション

相手のルークに自分のポーンの後ろにつかれると、取られる可能性が高まります。
しかし、この局面ではルークでフォークすることで、強制的にポーンから引き離すことができます。
これによりプロモーションできます。

インタフィアレンス(妨害)+プロモーション

bファイルの白番ルークがポーンのプロモーションを妨害しています。
この場合Rb3とすることでルークの利きを遮断できます。
ルーク交換の後、黒はプロモーションできます。

例1:後ろからの攻撃に対して妨害

プロモーション or スキュア の二択を迫る

あと一歩でプロモーションできるこんな状況で使えます。
Rh8が好手。


相手がルークで取ればスキュア、取らなければポーンをプロモーションできます。

X線攻撃でプロモーションのサポート(X-ray attack)

相手ルークがポーンの背後に回ったとしても、この局面ではまだ打開できます。
白番、Rc4とすればルークがc7のポーンを間接的に守ることができます。
相手はルークを失うか、プロモーションを許すかの二択になります。

キングの動きを制限し、プロモーション

キングがポーンを取りに来ているとき、ルークによってキングの道を塞ぎます。
キングに近寄らせずプロモーションできます。

ビショップエンディング

スキュア

終盤ではオープンな展開になりがちです。キングとビショップが斜めに並ぶ隙を狙いましょう。
クイーンも同様に斜めのスキュアを狙えます。

オーバーロード(過負荷)

相手ビショップが2箇所を守っていますが、2箇所を同時に守り切ることはできません。
a6とすると、aポーンを防ぐためにBxa6と取る必要がありますが、逆にd7を許してしまい結果白はプロモーションできます。

例1

例2
2箇所でポーンを前進させていくのがコツ。片方を犠牲にすればもう片方はプロモーションできます。

ナイトエンディング

ブロッケード(プロモーションの阻止)

相手のプロモーションはポーンを取らなくても阻止できます。
ナイトを侵入させて物理的に進めなくします。エンドゲームに限らずよく使うテクニックです。

チェック+ブロッケード

ナイトで相手のプロモーションを阻止できない可能性がある場合使える方法です。
ここではナイトがc6に動くとプロモーションされてしまいます。


しかし、一度チェックをはさむことで、キングが逃げている間に1手稼げるためプロモーションを阻止できるルートに入ることができます。

フォーク+ディフレクション後、プロモーション

ナイトはポーンの行く手を遮るのに適していますが、その対策です。
ここではキングとフォークすることでナイトを強制的に動かしてプロモーションしていきます。

クイーンエンディング

フォークで局面の単純化

クイーンがなくなれば簡単に勝てるエンディングになるとわかっているときは、ポーンに守られた場所からフォークしてクイーンの交換を強制します。


局面がシンプルになりました。
黒番は中央のポーンを取ってfポーンとキングを使って行けばプロモーションできます。

ポーンエンディング

ダブルポーンが役に立つときもある

プロモーションさせたいが、a6ポーンをそのまま進ませてもキングに取られてしまいそうです。
解決策はあるでしょうか?


ここで後ろのポーンを前進させてキングの邪魔をし、前のポーンに近づけなくします。
ダブルポーンが活躍する一例です。

ポーンでフォーク

エンドゲームでは前線に価値の高い駒を展開していきます。
集中力の落ちる終盤ではフォークするチャンスが生まれます。
1マスおいてキングとピースが並んだ時に「これはチャンスかも?」と反応できるのが理想。

その他

チェックメイト

エンドゲームになると頭が切り替わってプロモーションのことばかり考えてしまうことがあります。
しかし、チェックメイトはエンドゲームでももちろん可能です。

相手も同様の思考になりがちなので、隙を突いてチェックメイトできる可能性もあります。
相手キングの周りに駒が密集していたり、キングの逃げ道が限られる場面にチェックメイトできないか探してみましょう。

<ルークでのチェックメイト>


<ビショップでのチェックメイト>
ポーンがちょうどキングの逃げ道を塞いでいます。

まとめ

エンドゲームであってもタクティクスを活かせる場面はたくさんあります。
実戦では相手も同様にタクティクスを使ってきますので、これらの知識を持っておけば相手のタクティクスを予防でき致命的なブランダーをせずにすみます。

実際に自分で試してみると自然に身についてきます。
↓こちらのリンク先のLichessでトレーニングできるので試してみてください。
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一日数問だけでもやるのがおすすめです。
ルークのエンドゲームはポーンのプロモーションに頻繁に関わってきます。
時間がない場合、この中で1つ選ぶとするとルークエンドゲームをやるのがよいでしょう。

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エンドゲーム(終盤)
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