「チェスを始めたけど何をどうしたらいいかわからない」という方へのアドバイスです。
チェスには知っておきたい考え方がたくさんありますが、ここでは難しい話はせず、厳選した9個だけ紹介します。
対局での話と対局外の話に別れますので参考にしてみてください。
最低限これだけ知っていれば、ある程度チェスを楽しみつつ上達できる環境が整います!
対局時のこと
駒の価値を知ろう
チェスの基礎として駒の価値を知っていることは重要です。
駒の価値は以下のとおりです。
ポーン:1点
ナイト:3点
ビショップ:3点
ルーク:5点
クイーン:9点
キング:∞
チェスはチェックメイトするのが目的ではありますが、
それ以前に「相手の価値の高い駒を自分の価値の低い駒で取ると有利になる」というゲームです。
例えば、
下図において、こちらのポーン(1点)で相手のクイーン(9点)を取ると8点獲得できます。
※クイーンを取った(9点) - ポーンを取られた(1点) = 8点
広範囲に動けるクイーンを取り除いたので、こちらは勝利に近づきます。
相手はチェックメイトしにくくなり、逆にこちらはチェックメイトしやすくなります。
中央を支配しましょう
まず中央とは下記の場所です。
緑枠内の4マスが中央であり、青枠内の16マスを広い意味での中央です。
中央を支配すれば有利になれるのがチェスです。
自分のピース(駒)を中央に置けばピースが活躍できます。
自分のピース(駒)を中央を攻撃できる位置に置くのも良い手です。
詳しいことは省きますが、とにかく中央へポーンを配置したりナイトやビショップで中央を攻撃するとGOOD。
ナイトやビショップをポーンの外に出しましょう
マイナーピース(ナイトやビショップ)は攻め守りに活躍する重要な駒で、序盤から活躍します。
自陣に置いたままにせず、序盤から積極的に前線に配置しましょう。
キャスリングをしましょう
キャスリングは「キングを安全な場所に逃がすこと、ルークを攻撃位置につかせること」が同時にできるお得な動きです。
序盤にキャスリングするのが基本です。
オープニングのルイ・ロペスをプレイしてみましょう
オープニング(定跡)とは序盤の決まった手順のことです。
手順に名前がついており、ルイロペスという基本のオープニングがあります。
この記事の1.2~1.4(中央支配、ナイト・ビショップの配置、キャスリング)をすべて行うことができるので、まずルイロペスの4手目までプレイするのがおすすめです。チェスの感覚をつかむのに役立ちます。
この記事の白番の動き、1.2~1.4を順番に行うだけなので簡単です。
以下の盤面を動かして手順を確認してみてください。
基本を学ぶためのルイロペスの手順:
クイーンをポーンの外に出すのは後回しにしましょう
クイーンは強力な駒ですが、価値の低い駒からの攻撃に弱い駒でもあります。
例えばポーンで守られたビショップから狙われると基本クイーンは逃げるしかなくなります。
まずはマイナーピース(ナイトやビショップ)を前線に配置してから他のコマから狙われない位置にクイーンを移動させるのがベターです。
ナイトは中央に向かって動かしましょう
1.2の中央支配に関連しますが、ナイトは盤面の中央に向かって動かすのがベターです。
ナイトを活躍させるためにできるだけ中央付近に配置したいからです。
例を2つ示します。
良い例:中央を支配しています。
悪い例:中央を支配できていません。
対局外のこと
持ち時間の長い対局でプレイしましょう
持ち時間の長い対局をプレイする理由は、考える時間を確保するためです。
始めたばかりのプレイヤーは時間を使って、「この手はどうだろう?」と考える時間を確保して頭を働かせることが重要です。
少なくとも「15分+一手ごとに追加10秒」か、それより持ち時間の長い対局形式でプレイすることをおすすめします。
それより短いと考えずに感覚で駒を動かすだけになってしまいます。
持ち時間が長いと考える楽しみ増え、考える時間が長いので実力アップにつながります。
↓「15分+一手ごとに追加10秒」の意味
↓「30分+一手ごとに追加時間なし」の意味
チェスを始めたばかりのうちは、持ち時間10分+0秒だとかなり短く感じるはずです。
持ち時間に余裕を持った設定でプレイしましょう。
タクティクス問題を解いてみましょう
もしチェスが上手くなりたいと思ったら、タクティクス問題(チェスパズル)を解くことから始めましょう。
タクティクス問題は、チェスで駒得するための練習になります。
攻守にわたる基本が詰まっているためレベルアップに役立ちます。
下記のページでタクティクス問題について、「タクティクス問題とは何か?どこでできるか?」について解説していますのでご覧ください。
まとめ
上記の9項目がチェスを始める人に是非知っておいてもらいたい内容でした。
今後チェスをいくらか指し始めて、さらに興味が湧いてきた方は以下のカテゴリ・記事も覗いてみてください。
このブログは上達方法やオープニングについて解説しているので、興味がありましたら是非ご覧ください。