ルーク・クイーンを使ったチェックメイトは対局を終わらせるために必須の技術です。
チェックメイトの基礎を身に付けて、まずは1勝を目指しましょう。
この記事を読むとわかること
チェスの基礎となるチェックメイト方法が分かります。
・クイーンを使った基本的なチェックメイト方法
・ルークを使った基本的なチェックメイト方法
チェックメイトとは?
チェックメイトとは、キングがどこに動いても次の相手の動きでキングが取られる状態のことを言います。
下図では赤い◯のどこに動いても、クイーンを取ってもルークに取られるのでチェックメイトです。
このようにチェックメイトは基本2つの駒が連携することで成立します。
(※コマの配置によっては1つの駒だけでもチェックメイトできることがあります。)
オポジションとは?
下図のようにキングが1マスはさんで相手のキングの正面にある状態をオポジション(Opposition)といいます。
チェスのエンドゲーム(終盤)において非常によく出てくる考え方なので覚えておきましょう。
以下の解説でも「オポジション」の考え方を使って説明していきます。
例えば下図のように白番のキングがオポジションを取ると、黒番のキングは白番のキングの正面から動かなければならなくなる性質があります。
白番の前3マスは白番のキングが攻撃しており、黒番のキングは侵入できないためです。
チェックメイトの基礎
「ルークとキング」 または 「クイーンとキング」 を使ったチェックメイトはチェックメイトの基礎です。
方法はいくつかありますが、ここではミスをしにくく理解しやすいやり方について説明していきます。
「駒得はしたけど、チェックメイトのやり方がわからないのでゲームに勝てない」ということにならないようにまずは基礎から身につけてみましょう。
ルーク2つを使ったチェックメイト(ラダーメイト)
チェックメイトするコツは、キングの動ける場所を一行ずつ減らしていくことです。
ちなみにチェスでは下の矢印方向の各行をランクといいます。
キングのいるランクでチェックをかけると、キングは攻撃されない場所に逃げなければなりません。
キングは上に逃げるしかありません。
2つのルークを交互に使ってチェックを繰り返していきます。
するとキングは盤面の端で逃げる場所がなくなりチェックメイトとなります。
(クリックで開閉)※ルークでのラダーメイトの注意点
ルークの場合はクイーンと違ってお互いを守れないので、取られないように注意が必要です。
チェックメイトを回避しようとキングが近づいてきます。
油断していると取られてしまいます。
そういう時はルークをキングのいない逆の端に逃がしてやればラダーメイトを継続できます。
一方でクイーンでのラダーメイトは、お互いが常に守り合う形になるのでキングに取られる心配はありません。
ラダーメイトの動きまとめ:
クイーン1つとキングを使ったチェックメイト
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手順はまとめると以下の通りとなります。
文字だけだと分かりにくいかもしれませんが、実際の動きを見てみると理解できるかと思います。
手順
1:クイーンをキングから「ナイトの動き1回分離れた位置」に移動させる。
2:相手キングが動いたら1と同様の位置にクイーンを動かす。
3:相手のキングが動ける場所が2マスだけになるまで繰り返す。
4:キングを相手のキングの前まで移動させる。
5:クイーンでチェックメイト。
・最初の狙いはキングの逃げ場所を2マスだけに制限することです。
クイーンをキングから「ナイトの動き1回分離れた位置」に移動させることで徐々に追い詰めることができます。
手順1:
クイーンをキングから「ナイトの動き1回分離れた位置」に移動させます。
横に2マス、縦に1マス離れている場所ならOK。
手順2:
相手キングが動いたら手順1と同様に「ナイトの動き1回分離れた位置」にクイーンを動かします。
手順3:
相手のキングが動ける場所が2マスだけになるまで繰り返す。
2マスだけ相手の動けるマスを残しておくのは、ステイルメイト(相手が動けなくなることによるドロー)を避けるためです。
手順4:
キングを相手のキングの前まで移動させます。
相手キングは2マスの中で左右移動するしかありません。
手順5:
クイーンでチェックメイトできました。
クイーン1つ+キングでのチェックメイトは、次の項目で説明するルーク1つ+キングでのチェックメイトのやり方でも可能です。
まずは自分がやりやすい方法でチェックメイトを狙ってみましょう。
クイーン1つとキングを使ったチェックメイトのまとめ:
ルーク1つとキングを使ったチェックメイト
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ここではミスが起きにくい方法でのチェックメイトを紹介します。
最初は速さよりも正確に勝てるゲームを取れるようになることが大切です。
まずはルークとキングを使ってキングを後退させる方法を知っておきましょう。
オポジションの状態からファイルを制限するようにチェックすると上にしか逃げられません。これを利用します。
手順
1:ルークを相手キングの1行前に配置する。
2:白番キングはルークから離れる方向へ黒番キングを追い込み、端での折返しをさせ、オポジションをとらせる。
(ルークに近づいてくる方向に相手キングが逃げる場合は、ルークを逆サイドに移動させる。)
3:ルークを1ファイル分移動させて、キングを後退させる。
4:自分のキングを相手のキングの前に移動させる。
5:2~4を繰り返す。
開始局面、初手白番。
手順1:
ルークを相手キングの1行前に配置します。
キングの行動範囲を制限してチェックメイトに近づけます。
手順2:
白番キングはルークから離れる方向へ黒番キングを追い込み、オポジションをとらせます。
壁際へ追い込んでいくと、折り返さないといけなくなるので強制的に1マス空けた正面に相手キングが来ます。
(クリックで開閉)追いかけるとかわされてしまう場合は?
キングでオポジションを取ろうとすると逃げられますが・・・
ルークを同じランクで動かせば相手に手番を渡せるので動きを強制でき、かわされなくなります。
オポジションになりました。1マス空けて相手キングがいます。
手順3:
ルークを1ファイル分移動させて、キングを後退させます。キングは後退以外の選択肢がありません。
手順4:
自分のキングを相手のキングの前に移動させます。
ルーク側へ相手キングが逃げてくる場合は・・・
ルークを逆サイドに移動させれば先程と同じ流れになります。
あとは再び追いかけて・・・
折り返したらオポジションになりました。
ルークでチェックメイトできました!
クイーンでのチェックメイトのやり方がわからなくなったら、このルークのやり方でやってもOKです。
間違えずにチェックメイトできるはずです。
ルーク1つとキングを使ったチェックメイトのまとめ:
どこで練習できる?
chess.comの練習でそれぞれトレーニングできます。
こちらがリンク先です。実際にできるか試してみましょう。
まとめ
今回はチェックメイトの基礎である、ルークやクイーンをキングと連携させてチェックメイトする方法を解説しました。
これらを把握しておけばエンドゲームでルーク1つ、クイーン1つでチェックメイトしないといけない時でも、勝ちに繋げられるようになるはずです!