【チェス初心者向け】よくある疑問・質問 18選【Q&A】

チェスについてのよくある質問(FAQ)に対して、私なりの回答をまとめました。
始めたばかりの方でよくわからないことがある場合、参考にしてもらえればと思います。

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チェスを始めたいけど何をしたらいい?

次の3ステップで進めてみるのをおすすめします!

1:まず駒の動きを大まかに知りましょう。
下記で動きを解説しています。

2:ルールを大まかに知りましょう。
以下で解説しています。

3:初心者向けのCPU(コンピュータ)を相手に遊んでみましょう。

マルティンはチェスを初めてプレイする人に最適なコンピュータの対局相手です。

やり方はうろ覚えで構わないのでとりあえず遊んでみましょう。チェスの雰囲気がわかります。

Chess.com マルティンBOT

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おすすめのネット対局サイトは?

Chess.comLichessがおすすめ。世界規模のオンラインチェスサイトのTop2です。

チェスを始めたばかりで対局をするならchess.comがおすすめ。

最初に自分のレベルを設定するので、早い段階で自分の実力に近い相手とマッチング可能です。

もちろん、どちらのサイトもCPU(コンピュータ)との対戦も可能です。

Lichessはすべての機能が無料で使えるところが魅力です。

各サイトの使い方は以下の記事で解説しています。↓

CPU(コンピュータ)との対局、人との対局、どっちがいい?

目的によってどちらが良いかは異なります。

どちらにもメリット・デメリットがあります。目的に合わせて使い分けましょう。


CPU(コンピュータ)戦:気楽にチェスを楽しみたいならCPU戦もあり。
対人戦より気軽にできる。
人とは異なる不自然な手を指してくることがある。


対人対局:上達したい人・自分の実力を確かめたい人におすすめ。
人は狙いを持った手を指してくるため上達に直結する。
緊張感はCPU戦と比べて高め。


チェスを始めたばかりであれば最初はchess.comの初級のCPUたちと対戦してチェスに慣れるのをおすすめします。

まずはマルティンと対局してみましょう。

マルティンの後はより強いCPUと対局していくのが面白いはずです。

CPUの名前の横にある数字はレーティングと言い、これが大きいほど強い相手です。

その後は、やりたいと思った時に人との対局に入ればスムーズです。

私は元々CPUと気楽に遊べる程度でいいかなと思ってプレイしていました。
CPUにある程度勝てるようになってからは、対人対局を徐々にするようになりました!

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チェスを始めたばかりで手軽に遊びたいんだけど何したらいい?

まずはチェスの三原則に沿って駒を動かしてみましょう。

三原則はチェスにおいて良い手を指す指針です。


<チェスの三原則>
1:中央支配 → 中央のポーンをまず前進させます。
2:マイナーピース展開 → 前方にナイトやビショップを出します。
3:キャスリング → キングとルークが同時に動ける特殊な動きでキングを安全にします。


ルイロペスというオープニング(定跡、序盤のよくある動かし方のこと)で以下の盤面の動きを試すのがおすすめ。

上記の三原則に沿った動きを最速ですべて満たすことができます。


<チェスの基本を体感するためのルイロペスの手順>

対局の持ち時間はどれくらいがおすすめ?

初心者、上達をしたい人の対局の持ち時間は、

15分+一手ごとに追加10秒 (サイト上での表記は15+10と表記されます。)

またはそれより長い持ち時間の対局をおすすめします。


より長い時間の形式を勧める理由:

・よく考えて指す時間を確保し、時間に追われて理由もなく指すのを防ぐため。

→持ち時間が長いほうが考える楽しさがあるのに加え、自分で良い手を考える事自体が上達につながります。

初手は何を指したらいい?

最も一般的な初手e4から指すのをおすすめします。チェスの基本に則った手です。

対局を重ねていき、チェスはどんなものか体験してみてください。

最初に選ぶオープニングは「ルイロペス」か「イタリアンゲーム」を選び、少なくとも5~10局はこれらでプレイすると良いでしょう。

その後は「ルイロペス」や「イタリアンゲーム」を継続して使ってもよいですし、他のオープニングに切り替えても構いません。

自分の気に入った好きなオープニングで遊ぶのが長く楽しむ秘訣です。

<e4が最も人気で有効な初手の1つです!>

タクティクス問題って何?

タクティクス問題はチェスにおいて自分の有利になる手を見つける問題のことです。

簡単に言うと将棋の詰将棋のチェスバージョンです。
少し異なる点もあり、それは以下の通りです。

<詰将棋との違い>
・最終的にチェックメイト(将棋で言う詰みのこと)を狙う問題でも、連続のチェック(将棋で言う王手)を必要としないものがある。
・チェックメイトが答えでないものもあり、駒得など自分の有利な局面にすることが答えにもなる。

チェスの実力をつけたい場合はタクティクス問題を解くとよいでしょう。

↓1手チェックメイトの問題例

チェスのテクニック(タクティクス)は何を知っていたらいい?

手始めにピン・スキュア・フォークなどを知っておけばある程度チェスを楽しめると思います。

初心者向けに知っておいてほしいものを下記リンク先で紹介しています。

対局をこなしつつ新しいタクティクスを少しずつ知っていきましょう。

初心者のうちはオープニングを知らなくてもいいって本当?

知らなくても遊べますが、とりあえずよくあるオープニング※の手順を真似して指してみる方が良いでしょう。

※オープニングとは序盤の決まった手順のことです。将棋で言う定跡です。

例えばルイロペスがおすすめです。

最初の数手を知っておくだけでチェスにおいて良いとされる手をさせるため、序盤で失敗してすぐ負ける可能性を下げられます。

初心者のうちは駒のタダ取りが多く発生します。
そのため多くの勝敗は中盤で決まりますので、オープニングが最重要というわけではありません。

オープニングの手順を覚えないといけない?どこまで覚えればいい?

初心者のうちは覚えておかなくても良いですが、可能であれば最初の5手くらいを知っておくのをおすすめします。

最初の5手くらいを知っておくと、序盤をスムーズに進められるからです。

例えば、

・ルイロペスであれば最初のキャスリングまでの4手
・キングズインディアンディフェンスなら、特徴的な自陣の形だけ覚えてそれを目指して組む

初心者のうちはこれだけで十分戦える形になります。

初心者帯においては最初の数手程度のみを覚えている or 全く知らない人が大半です。

初心者はオープニング(序盤)に何を選んだらいい?

基本的にはどんなオープニングを選んでもOKですが、個人的おすすめは以下の通りです。

最初の5~10局程度:
ルイロペスでキャスリングまでする。
→チェスの基本を知るため。もちろん使い続けても問題ありません。

それ以降:
何を選んでもOK。自分が使っていて楽しいオープニングが理想。
楽しいのであれば、チェスをやっていくモチベーションも上がるはずです。

正統派を選びたいなら、
ルイ・ロペス、イタリアンゲーム、クイーンズ・ギャンビット、シシリアン・ディフェンスなどが良いでしょう。

以下の記事でオープニングを紹介していますので、自分に合うものを見つけてみてください。:

これは白番のオープニング、これは黒番のオープニングっていうのがあるの?

そう言えるものと言えないものがあります。

大体のオープニングは白番と黒番が決まった手順で動かして初めて、盤面全体の形から「オープニング」が決まります。

例えば、
ルイロペスでは、白番・黒番の手順が特定の手順にそってプレイして初めて「ルイロペス」と呼ばれます。

そうは言っても切り分けがないと不便だったり分かりにくかったりするので、このブログで紹介しているものは「どちらが主導でオープニングが決定されているか?」という観点から私が個人的に判断して白番・黒番オープニングとして紹介しています。

棋譜は読めた方がいい?

カジュアルに楽しむ分には読めなくても大丈夫ですが、読めるとチェスを学ぶ上で役に立ちます。

人の解説を聞く時、棋譜でしか説明がない時などには理解するのに必要になってくるでしょう。

このサイトでは極力一目で動きが分かるようにしていますが、一部は棋譜を使って説明しているので読めれば理解の助けになります。

以下のページで棋譜の読み方を解説しています。

chess.comのBOT(CPU)のレーティングは人間のレーティングと同じなの?

「BOTのレーティング = 人のレーティング」ではありません。

人間の実力に合わせるため、調整としてランダムに不正確な手を指すことで調整がされており、レーティングにそぐわない明らかな間違いをすることがあります。

例えばレーティング1400のBOTに勝てたとしても、人間相手のレーティングとして1400の実力があるということには残念ながらなりません。

※レーティング:実力を表す数値のこと

ラピッドレーティングとタクティクスレーティングの関係は?

全く関係ない訳ではありませんが、人によって大きく相関が異なります。

人によっては1,000以上レーティングに差が開きますので、単純計算でのラッピドレーティングへの換算はできません。

しかし、強い人ほどタクティクスのレーティングが高い傾向にあるのは事実です。

タクティクスを解く能力はチェスの総合力を構成する一部であり、タクティクス問題を解く力を高めることが実力アップの近道です。

チェスのおすすめのトレーニング方法は?

以下の勉強・トレーニングをすれば実力がつきます。
トレーニング法などを紹介しているので参考にしてみてください。

●チェスの基礎力をつける
タクティクス問題を解くことで、攻め・守りのパターン認識力・計算力の強化ができます。
下記リンクでタクティクス問題ができるサイトを紹介しています。


●オープニング(序盤)の強化
好みのオープニングを見つけて、継続的にプレイするのがオススメです。
下記リンクでオープニング一覧として紹介しています。


●ミドルゲーム(中盤)の強化
難しめなので初心者のうちは触れなくても大丈夫ですが、ミドルゲームの戦略を知ることで中盤に何をしたらいいか分かるようになります。


●エンドゲーム(終盤)の強化
まずは基本的なチェックメイト方法を知っておけば、自信を持ってルークやクイーンを使ったチェックメイトができるようになります。


4項目のうちでまず一番最初にやったほうがいいことは、チェックメイト方法を知ること、タクティクス問題を解くことです。

その後オープニングやミドルゲームについて知っていけばOKです。
最初のうちは一度に多くに手を出さずに1つずつやっていくのをおすすめします。

初心者からレベルアップするためには?

駒をタダで取られないようにすることがレベルアップの第一歩です。

自分はタダ取りされないように確認し、相手からタダ取りできる駒がないか確認していくことでミスを減らせば自然と勝てる可能性が高まっていきます。

初心者帯での勝敗の大部分はタダ取りをしたり、タダ取りをされることによって大きく形勢が傾くことで決まります。

例えば、以下のように上手いタクティクスを決めなくても、相手の見落としを拾うことができれば大きく有利に立てるわけです。

<例>: 以下の2つのプレイではどちらも同じ3点を獲得していますが、相手のミスを利用するほうが楽に有利になれます。

上手いタクティクスでビショップ(3点)を取る
相手の見落としによってビショップ(3点)をとる

ミスを無くす・利用する事以外でも実力をつけたい人は、以下の記事でトレーニング法を紹介していますのでご覧ください。

PGNって何?

PGNとはチェスの対局データを表すデータ形式のことです。(Portable Game Notationの略)

よく使う方法として最低限知っておくと良いのは、以下のようなPGNをLichessやchess.comにインポートする(取り込む)と局面を再現してくれるところです。最低限1.e4 d6~の棋譜部分があればOK。

PGNの例:

1.e4 d6 2. d4 Nf6 3. Nc3 g6 4. Nf3 Bg7 5. Bc4 O-O 6. O-O Bg4 7. h3 Bxf3 8. Qxf3 Nc6 9. Be3 e5 10. d5 Nd4 11. Bxd4 exd4 12. Ne2 Re8 13. Bd3 Nd7 *

↑黄色部分を取り込むだけで棋譜を再現できます!

以下のページでPGNを取り込んで棋譜解析する方法を紹介しています。

さいごに

ここでの回答は「チェスを始めたばかりの人が可能な限りわかりやすいように答える」事を目的に記載しています。

そのため、厳密に言えば「完全に誤解のない回答」では無い部分もありますが、そこは目を瞑っていただければありがたいです。

参考にして頂き、チェスで気軽に遊ぶための助けになっていれば幸いです。

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