ポーンブレイクスルーとは?
ポーンブレイクスルーとは、1つor複数のポーンを捨ててパスポーンをつくる事です。
ポーン同士が向き合っていると、簡単には自分のポーンをプロモーションさせるのが難しく見えることがあります。
しかし、適切な手順を見つけられれば、相手のポーンによる守りを回避してプロモーションできます。
知っておくと実戦で必ず役に立つパターンを紹介します!
知っておきたいポーンブレイクスルーの例
(自分のポーン数) vs (相手のポーン数) で項目を分けて紹介します。
2 vs 1
これが最も基本的なポーンブレイクスルーの形です。
相手が1つ、こちらは2つのポーンがあればパスポーンをつくれます。
オープンファイル側のポーンを突きます。
相手ポーンが逃げるともちろんパスポーンになりますし、取ってきてもhポーンで取り返せます。
余裕でプロモーションできます。
2 vs 1 別パターン
ポーンの行く手を1つのポーンが待ち構えています。
fポーンを突くのが正解。
プロモーションできるパスポーンをつくるためなら、ポーンは捨ててもOKだと考えましょう。
相手の守りをそらすことができました。
hポーンがパスポーンになりました。
3 vs 2
3 vs 2で有利そうですが、Kが邪魔してきているパターンです。
fポーンを突きましょう。
fポーンを取られてもgポーンを突き、
gポーンを取られてもhポーンをパスポーンにできました。
2 vs 3
一見すると、数で負けているしパスポーンはつくれないのでは?と思えます。
実はパスポーンをつくれます。
gポーンを突くのが良い手です。
gポーンを取ってきたらhポーンがパスポーンになります。
hポーンを取ってきたら、こちらもhポーンを取ればパスポーンができます。
3 vs 3
ポーンブレイクスルーといえばこれがいちばん有名かも知れません。
3 vs 3が一直線に並んでいる場合は真ん中のポーンを突けばOK。
gポーンが取られた後に、更にhポーンを突きます。
するとfポーンがパスポーンになりました。
3 vs 3 別パターン
先ほどと少し違うパターンです。
パスポーンをつくるにはどうすればよいでしょうか。
hポーンを突くのが正解。
hポーンを取られた後にgポーンを突きます。
fポーンで取り返すとパスポーンになりました!
gポーンを取られたら?
突いていたhポーンで相手のgポーンを取ればパスポーンになります。
相手のポーンブレイクスルーを止める手
相手もポーンブレイクスルーを狙ってきます。
阻止してパスポーンをつくらせないことが大切です。
ポーン1つで2つのポーンを止めることができます。
とてもお得な手です。
それでも無理やり相手がプッシュしてきた場合は・・・
自分が一歩先行できます。
先にクイーンをつくれました。
ポーンブレイクスルーの練習ができるサイト
ポーンエンドゲームはLichessで練習でき、ポーンブレイクスルーの問題が含まれています。
こちらです。もちろん無料です。
実際の対局から問題が採用されているので、実戦を意識したトレーニングになります。
さいごに
ポーンブレイクスルーをする方法を知っていれば、
終盤でポーンエンディングになったとき
→パスポーンをつくれる可能性が広がります。
中盤から駒交換が可能で、エンドゲームに入りそうな時:
ポーンブレイクスルーが可能か事前にチェックすれば、駒交換をすべきかどうかの判断の役に立ちます。
どちらの場合でも対局を有利に進めるのに役立つのがわかります。
些細な違いが勝敗を左右することもありますので、ポーンブレイクスルーに慣れておくことをおすすめします!