【チェス初心者向け】知っておきたい基本タクティクス 6選

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チェスを始めたばかりの初心者でもタクティクスの基礎を知っておくとチェスを楽しみやすくなります。ここではチェスにおいて必須になってくる代表的なタクティクスについて解説します。

タクティクスとは?

タクティクスとは、駒得※をしたり、自分に有利な展開に持っていくためのテクニックのことです。
※(自分の価値の低いピースと相手の価値の高いピースを交換すること)

将棋を知っている人には手筋というと分かりやすいかも知れません。

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基本的なタクティクス

タクティクスの中で特に重要で基本的なものについてご紹介します。
初心者のうちは数を絞って段階的に学んでいくのがおすすめです。

チェスを始めたばかりの人が手始めとして知っておくとよいものを選びました。
余裕がある人、基本的なものについて慣れていて更に知りたい人は「チェス中級者になるためのタクティクス」に進んでみてください。

フォーク(fork)

1つの駒を使って、相手の2つ以上の駒に同時に攻撃を仕掛けることをフォークと言います。
具体例を見てみましょう。

<ナイトでフォーク>
ナイトがキングとクイーンを同時に攻撃しています。
キングはチェックされているので逃げなければなりません。

そのため、白番は次の手番で黒のクイーンをタダで取ることができます。
クイーンは最も強力な駒で、価値の高い9点なので取ることができればかなり有利になれます。


<ポーンを使ったフォーク>
ポーンは斜め前に攻撃できるので、ポーンでもフォークできます。

この他にビショップ・ルーク・クイーン・キングでもフォーク可能です。

フォークのどこが強い?
相手の駒をタダ取りしたり、価値の高い駒を取れる点が強いところです。

ピン(Pin)

ピンとは、相手の駒を動かせない or 動かしにくい状態にするテクニックのことです。

<ビショップを使ったピン:絶対ピン>
相手のナイトとキングが斜めに揃っている時、ビショップをそのラインに配置すればピンになります。
黒番のピンされたナイト(◯のナイト)は動くとキングがチェックされてしまいますので、◯してあるナイトは絶対に動くことができません。


<ビショップを使ったピン2:相対ピン>
相手のナイトとクイーンが斜めに揃っている時、ビショップをそのラインに配置すればピンになります。
黒番のナイトは動くとクイーンが取られてしまいますので、ピンされた(◯のナイト)は動きにくくなっています。
※クイーンを取られても構わない場合はナイトを動かすこともできます。


ピンのどこが強い?
相手の動きを制限できるメリットがあります。
ピンした後のフォローでさらに強力なプレイができます。

ピンした駒に攻撃を集中させるのが有効な方法の1つです。

チェスを始めたばかりの時は「ピンの何が強いんだろう?」と疑問に思うかもしれませんが、使っていくうちに段々と分かってくるのがピンの面白いところです。

スキュア(串刺し/Skewer)

スキュアとは、同一直線状に駒が並んでいる時に、そのラインを攻撃すれば価値のある手前の駒は逃げるかわりにその先の駒を獲得できるテクニックです。

ピンと似ていますが、違いは奥側の駒を取れるところです。

<ビショップを使ったスキュアー>
キングは逃げるしかないのでクイーンをタダで取れます。


<ルークを使ったスキュアー>
キングは逃げるしかないのでクイーンをタダで取れます。


スキュアのどこが強い?
相手の駒をタダ取りしたり、価値の高い駒を取ることができます。

ディスカバードアタック(Discovered attack)

ディスカバードアタックとは、前の駒が動くことによって後ろの駒の攻撃を発生させるテクニックを言います。

<ナイトとビショップを使ったディスカバードアタック>
下の図ではナイトがビショップの攻撃を塞いでいますが・・・


ナイトが移動することでクイーンとキングに同時攻撃を仕掛けられます。
チェスは1度に1つの駒しか動かせないのでキングを逃がせてもクイーンは逃げられません。
この場面ではタダでクイーンを取ることができます。


ディスカバードアタックのどこが強い?
同時に2箇所を攻撃できるので、相手は両方同時に守ることが難しく、ディスカバードアタックを仕掛けた側が駒得しやすい点です。

サクリファイス(Sacrifice)

サクリファイスとは、ピース(駒)を犠牲にして自分の有利に持っていこうとする動きのことです。
チェスで最も派手なテクニックです。

<ルークを使ったサクリファイス>
以下は白の手番でサクリファイスを使うと相手を2手でチェックメイトできます。


価値の高いルークを犠牲にしてポーンを取ります。(サクリファイス)


キングにルークを取られると損に思えますが・・・


クイーンによってチェックメイトができました。
赤丸の部分はクイーンとビショップによってカバーされているので黒番のキングは逃げ場所がありません。
白番(こちら)はルークを失う損をする一方、チェックメイトで勝ちを得られます。
時には自分の駒を犠牲にすることで、勝ちに繋げられることもあります。


サクリファイスのどこが強い?
ピースを犠牲にすることで、相手の守りを崩せる可能性があるところです。
うまく行けば駒得やチェックメイトも狙えます。


有効なサクリファイスは見つけるのが難しいと思いますが、どのレベルのプレイヤーでも難しいことなので悩む必要は全くありません!

バックランクメイト(Back rank mate)

まず、バックランクとは下図の青の行の事を言います。


バックランクメイトはチェスにおいて基本になるチェックメイトです。
キングの目の前にポーンが初期配置されているため、ポーンを前進させていない場合は前に逃げられません。

<ルークでのバックランクメイト>
キングは左右どちらに動いてもルークの攻撃が当たります。前はポーンが塞いでいるので逃げられないのでチェックメイトです。


バックランクメイトのどこが強い?
どんなに敗勢でもこれ一発で逆転できる/される可能性があるので、気をつけておくべきタクティクスです。

まとめ

チェスを始めたばかりであれば、まずははフォーク・ピン・バックランクメイトから意識して対局してみるとよいでしょう。

フォーク:ナイトやクイーンを使うと狙いやすいと思います。
ピン:チェスにおいて最もよく使われるタクティクスと言っても過言ではありません。狙えるときは積極的に使っていきましょう。最初は意図がつかみにくいかもしれませんが、実戦を通して効果を徐々に実感できるようになります。
バックランクメイト:チェックメイトの基本として覚えておくとよいでしょう。

サクリファイスについては初心者のうちは使い所が難しいので、最初のうちは存在を知っておく程度で問題ありません。

チェスのタクティクスについてはこれ以外にも多くありますので、「チェス中級者になるためのタクティクス」の記事も覗いてみてください。

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