はじめに
クイーン同士の交換はポイントで言えばプラスマイナスゼロです。
しかし、駒のポイントだけでは測れない有利不利がチェスにはあります。
クイーン同士の交換についての例を紹介します。
※ここでは基本的な話をします。
キングで取り返さないといけないときは、基本的にクイーン交換を避ける
クイーン同士の交換は一見損も得もないように見えますが、キングで取り返すことでキャスリングができなくなるデメリットが発生します。
キャスリングができるかどうかはルールがあります。
<キャスリングの条件>
1:自分のキングと自分のルークの間にピースがない
2:キングとルークが対局開始から動いていない
3:キングやキングが移動するマスが攻撃されていない
1~3を満たせばキャスリングできます。
キングで取り返してしまうと、2番目を満たさなくなりキャスリングができなくなります。
キャスリングはキングを守り、ルークを攻撃参加させるのに大切な動きです。
基本的には相手からクイーン交換をされないように立ち回ることをおすすめします。
<一度動くとキャスリングができなくなる>
<動かして確認>
クイーン交換で相手のキングを動かせるなら交換を考える
同じ話を交換を仕掛ける側から見てみましょう。
キャスリングされるとキングを攻めるのがより難しくなります。
クイーンを交換して相手のキングを動かせるなら交換を考えましょう。
相手のキングが中央に残るので、よりキングへの攻撃を仕掛けやすくなります。
<自分からクイーンを取ることを考える>
さいごに
チェスは持っている駒のポイントで勝っているかだけでなく、駒がどこにあるかで優劣がつくゲームです。
例えば、極端な例を見てみましょう。
以下の例では、駒の数はまったく同じなのに優劣を表す評価値は+8.5となっており、クイーン1つ分の差がついて白番が大幅に有利になっています。
<駒が中央を支配し、相手を攻撃できる準備ができている>
駒の損得以外にも目を向けるようにしていけば、初心者から次の段階へ進んでいけます。
まずは「キングで取り返さないといけないクイーン交換」を相手にさせないことを意識してみてくださいね。😊