はじめに
2色チェスは、駒の種類が見た目ではわからないチェスのことです。
目隠しチェスの初級版と言えるでしょう。

2色チェスとは?
駒の表示がチェッカーの駒になり、何の駒かわからなくなっています。
<通常のチェスとの違い>
・ボード:見える
・駒の位置:見える
・駒の色:見える
・駒の種類:見えない!

●補足
・チェスを始めたばかりであれば、2色チェスよりも「タクティクス・実戦対局・振り返りなど」
を優先しましょう。
・試すなら少なくとも初級者・中級者~になってからがよいでしょう。
・できないからと言って悩む必要はありません。頭の中でイメージすること自体が目的だからです。
2色チェスのメリット・効果

視覚化(Visualization skills)の力を高めることができます。
それにより、通常のチェスにおいて・・・
読みの精度が向上し、結果として
・ブランダーを減らす効果
・持ち時間の節約
につながります。
2色チェスをすると駒の種類がわからないので、脳の中で頭の中で思い浮かべるトレーニングになります。
目隠しチェスと聞くと「無理だ・・・」と思われるかもしれません。
最初から完璧を求める必要はありません。
思い浮かべられる手の数を少しずつ増やすことを目指して、気軽に初めてみましょう。
やり方
おすすめはLichessを使うことです。
Lichessでは駒の設定で駒の見た目をチェッカーに設定できます。
駒の種類が何か分からなくすることができます。
コンピュータ相手なら気軽にできます!
1:個人のアカウント>駒のデザイン
で変更できます。

2:トップ画面の「コンピュータとチェスする」を選んでみましょう。

3:開始できました!

途中でわからなくなってもOK

最初からすべての駒の種類を把握してプレーするのは、簡単ではないでしょう。
それでもできるだけ、コマがどのコマか頭の中で思い浮かべる練習をすること自体が大切です。
分からなくなったらギブアップしても構いません。
ギブアップするときは駒の種類を元通りに戻すと、最終的に駒の種類がどうなっていたか確認することができます。
実際の駒の種類がどれだけ合っていたのか、頭に思い浮かべることができたのかが大切です。
終局までこの配置を覚えていられなかったとしてもこのトレーニングをすること自体が実力の向上につながります。
このトレーニングをした後は、大体何手まで覚えていられたかメモしておくのをおすすめします。
回数をこなすにつれて結果の変動はあると思いますが成長する傾向がみられるとモチベーションのアップにもつながります。
x月y日:◯手までイメージできていた
x月z日:◯手までイメージできていた
のようにデータをまとめておくと、後から見返した時に成長が分かって楽しいですよ。
負荷を上げたい場合

●対局するStockfishのレベルをあげて強くするとタダ取りが減るので、より局面が複雑になり負荷を高められます。
●chess.comには「chess with checkers」という名前のバリアントがあり、対人の対局が可能です。
お互い駒の種類が分からない対局方式です。
【重要】視覚化スキルのトレーニングの注意点

2色チェスなど、視覚化スキルのトレーニングは集中力を使うので疲れます。
練習は長時間続けず、短時間だけにしてください。
さいごに

●チェスプレーヤーにおいて、視覚化のスキルが不足しているプレイヤーが多いと言われています。
視覚化のスキルを高めるためには、いくつか方法がありますが、そのうちの一つとして2色チェスに挑戦してみてはいかがでしょうか。
特に、
・すべてやり尽くしてしまったと感じる人
・読みの力をつけたいという人
・新しい練習を取り入れたい人
におすすめです。
●同じチェスでも、見え方が変わると違う楽しみ方ができます。
どれだけ覚えていられるか、というチャレンジを楽しむのもいいですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!😊
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