グランプリアタック/Grand Prix Attack【チェス定跡】

スポンサーリンク

はじめに

グランプリアタックは、初手e4でシシリアンディフェンスに対して主にピースを活用したキングサイドアタックをし、チェックメイトを狙えるオープニング。

同じような形に組めることが比較的多い。

シシリアンディフェンスに対してとにかく攻めたい人向け。

やることが明確で覚えることが他と比べると少なめなので、覚える負荷を減らしたい人にもおすすめです。

スポンサーリンク

基本的アイデア

相手がキングサイドにキャスリングしたのに対して、以下のような狙いがあります。

白番は・・・

・キングサイドのスペースをとる
・ピースの動きが最適になるようにfポーンを捨てる
・クイーンをキングサイドに展開して、ナイトの連携でチェックメイトを狙う
・ルークサクリファイスあり
・駒損してもチェックメイトできれば勝ち、ポーンやルークをタダ捨てになる手も考える

といった大まかなイメージです。

<ピースの典型的なイメージ>
それぞれのピース、ポーンのよくある動きのイメージ。

スポンサーリンク

よくある流れ

ここで紹介する黒の手は正確な手ばかりではありませんが、グランプリアタックの基本的な白の狙いを示すための流れとして紹介します。

白:e4はチェスにおいて最もよく指される初手の1つ。


黒:c5とするとシシリアンディフェンスになります。黒側の人気なオープニングの1つ。
白:クイーンサイドのナイトを展開して、d5の地点を強く支配します。 相手はd5をすぐには指せなくなります。


黒:逆に黒側はd4のマスを強く支配します。
白:f4とするとグランプリアタックになります。 キングサイドにスペースを取り、ポーンを攻撃に使うことができるので、キングサイドアタックに適した展開に進めます。


黒:キングサイドのビショップをフィアンケットするための動き。
白:ナイトを展開。 キングサイドの攻撃に役立つナイトです。


黒:d4のマスを強くコントロールしているので、白はポーンをd4に進ませづらくなっています。
白:白マスビショップを展開。 ナイトを取れるマスか、f7のマスを狙えるマスに置くのが良いでしょう。
通常、ナイトと自分のビショップを交換するのはあまりしたくないですが、 ここでは自分のポーンを白マスに並べるので交換して構いません。


黒:黒は交換でポーン構造が乱れるのを嫌ってナイトをジャンプさせました。
白:キャスリングをしてキングを安全にしつつルークを展開します。 この後の攻めでルークは活躍します。


黒:ナイトでビショップを取ります。
白:ナイトで取り返します。


黒:白マスビショップを展開するためのd6。
白:黒マスビショップを展開するためのd3。


黒:ナイト展開。
白:クイーンをキングサイドアタックに参加させるための準備。グランプリアタックの特徴的な動き。他のオープニングでも応用可能。


黒:キャスリング。
白:クイーンをキングサイドに展開して、h7のマスでチェックメイトするのが第一の狙い。


白:f7はグランプリアタックでポイントとなる動き。 これによって黒マスビショップの道が開きます。
ポーンを捨てることでピースの利きを活かし、キングサイドアタックを狙います。 ポーンを失ってもチェックメイトすればOK。


白:相手の守りのコマを減らす狙い。


黒:相手はポーンを得しますが、白のルークの利きが強力になります。
白:ナイトを進めてh7でのチェックメイト狙い。


白:以下、流れの一例。サクリファイスを活用しながら攻めています。
続きは動かせるボードにあります。

グランプリアタックまとめ:

対局例

グランプリアタックでのキングサイドアタックが見られる対局例です。

さいごに

シシリアンは色々とバリエーションがあるので、1つ1つ知っていくのに手間がかかりますよね。

そんな人は手始めとして、グランプリアタックを試してみてはいかがでしょうか。

攻撃の感覚を磨くのにも役に立ちます。😊

\最大級のオンラインチェスサイトChess.com/

タイトルとURLをコピーしました