チェックメイトとは何でしょうか?
チェスには将棋は発生しにくいチェックメイトの方法やチェス独特のチェックメイトの方法があります。どのようなメイトがあるか見ていきましょう。
チェックメイトとは?
チェックメイトとは、キングがどこに動いてもこちらの次の動きでキングが取られる状態のことを言います。(実際にはルークが守っているのでクイーン自体取ることはできないのですが)
下のようにキングが矢印のマスに入るとチェックメイトになります。
将棋で言う「詰み」です。
このようにキングの周りのどこに動いても取られてしまいます。
クイーンはルークが守っているのでクイーンを取ってもルークに取り返されてしまいます。
覚えておきたいチェックメイトの種類
チェックメイトの種類の名前は無理に覚える必要はありませんが、覚えておくと便利です。
このようなチェックメイトがあると理解できれば充分です。
バックランクメイト (Back-Rank Mate)
チェスではよく見かけるチェックメイトの形です。
形勢が有利でも、バックランクメイト一発で勝ち負けが決まるので、隙を見落とさないことが重要です。
将棋だとキング(王将)の前にスペースがあるのでなかなか見かけないかもしれません。
(チェスでは横一行をランクと呼びます。)
アナスタシアズ・メイト (Anastasia’s Mate)
ナイトがキングの行き場を塞いでいます。バックランクメイトと似ています。
ルークによりチェックメイトされます。
ブラインド・スワインメイト(Blind Swine Mate)
ルーク2つを使ったチェックメイトです。
チェスではルークだけが残ることが割とあるので、使える場面を探してみましょう。
初級者ではこのチェックメイトを知らない人が比較的いて、チェックメイトまで至ることがよくあります。
7thランク、つまり相手陣内の2行目にルークを集めてチェックメイトの準備をします。
モーフィーズメイト(Morphy’s Mate)
ビショップがキングを攻撃しているのでキングは逃げる必要がありますが、逃げた先はルークが攻撃しているためチェックメイトです。
ダミアノズメイト (Damiano’s Mate)
クイーンでチェックしているのでキングは逃げる必要がありますが、ポーンが逃げ先のf7を攻撃しているためチェックメイトです。
このようにキングが逃げる先を押さえておくことがチェックメイトに近づくコツです。
ロリズメイト (Lolli’s Mate)
ポーンとクイーンのコンビネーションのチェックメイトです。
キャスリングしたキングに対して、g7が空いている場合効果的です。
相手がフィアンケットするオープニングの場合、ビショップが抜けるとこの穴ができます。
例えばキングズ・インディアン・ディフェンス (King’s Indian Defense)などで見られます。
オペラメイト (Opera mate)
ビショップとルークの連携でのチェックメイトです。
ポーンが相手キングの近くにあり、キングの逃げ道が塞がれているのがポイントです。
ビショップとルークだけでは一見チェックメイトが難しそうですが、相手の駒が邪魔しているだけでチェックメイトにつながることがあります。
ダフテイルメイト (Dovetail Mate)
クイーンにより、縦横斜めの逃げ道を塞がれるパターンです。
キングの逃げ道をポーンが邪魔しているのが重要です。
鳩(Dove)のしっぽ(Tail)です。
スワローズテイルメイト (Swallow’s Tail Mate)
クイーンにより、縦横の逃げ道を塞がれるパターンです。
名前通り、キングの後ろがツバメの尻尾のように見えます。
キングの逃げ道をポーンが邪魔しています。
スマザードメイト (Smothered Mate)
Smother(~を窒息させる)という名前がつくメイト。
名前の通り逃げ道が全くありません。これでチェックメイトできるとなかなかかっこいいですね。
この考え方は逃げ場がないクイーンなどにも有効です。
駒が密集している時チャンスがないか見てみましょう。駒得できるチャンスです。
さいごに
チェックメイトの形を覚えることで攻めの方針を立てやすくなります。
「チェックメイトのこのパターンがありそうなので、逆算してこう攻めよう」と考えることができます。
知っているチェックメイトのパターンを増やして中盤・終盤力を磨きましょう。
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