はじめに

強いプレイヤーが勝つ、有力なパターンがあります。
勝ち筋の1つを知って、自分の対局でも狙ってみましょう!
チェックメイトで勝つことがすべてではないことを知れば、戦い方の幅が広がります。
勝ちパターンは・・・プロモーション狙い!

勝ちパターンは・・・プロモーション狙いです。
●プロモーションできれば、ポーンからクイーンになるので大幅に戦力がアップします。
●プロモーションを狙うことで、相手はクイーンを作られたくないので阻止しようとし、ピースを捨てる必要が出てくる場合があります。
それにより駒得ができれば大幅に有利になれます。
名プレイヤー・GM(グランドマスター)による対局例
グランドマスターはどのようにしてパスポーンをつくり、前進させてプロモーションまでたどり着いているか見てみましょう。
プロモーションに至るまでを知っていくと、プロモーションを狙った戦略を実戦で使えるようになります。
「ポーンを進めてプロモーションを狙う」という考え方がこれまでなかったとしたら、勝つための新しい武器を身に着けたことになり一歩成長です。
<例1>
Jose Raul Capablanca(カパブランカ) – Benito Higinio Villegas
クイーンサイドポーンマジョリティー※を活かしたパスポーンづくり。
ポーンの数で勝っているサイドではパスポーンをつくりやすい。
※クイーンサイドのポーンの数で上回っていること
<例2>
Robert James Fischer(フィッシャー) – Max Euwe(マックス・エーワ)
パスポーンがプロモーションできるように他の駒で守る。
キングでサポートすることも。周りから護衛しながら前進させます。
<例3>
Alexander Onischuk – Magnus Carlsen(カールセン)
強力なアウトポストにナイトを置くことで、ナイトが交換されたときにパスポーンができる。
ポーンで止めていると思っていたら、強力なパスポーンに!
<例4>
Garry Kasparov(カスパロフ) – Cathy Forbes
パスポーンを進めてからの典型的なプロモーションテクニック。
プロモーションできるなら、価値の高いピースのサクリファイスもしやすいです。
プロモーションに関わる知識
プロモーションを狙うには、それ以前に狙いたいことがあります。
できるだけ前にポーンを進めておくことです。
ポーンをできるだけ前に進めておくことで、パスポーンになった瞬間に最小の手数でプロモーションを狙うことができます。
以下の記事で解説しています。
さいごに

チェスに慣れないうちは、「キングサイドアタックをなんとしてでも成功させてチェックメイトしなければ!」
と思い込みがちです。
チェスはチェックメイトだけで決まる対局ばかりではありません。
「プロモーションを狙うことで有利を作り、勝つ」のも有力な勝ち方の1つです。
キングサイドアタックを狙っている場合でも、逆サイド・中央・ボード全体にも意識を配るようにしてみましょう。
クイーンサイドなどの隙を見てポーンを前進させていけば、プロモーション狙いを含めた有効な戦いができます!😊
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