はじめに

ボードを上下反転してタクティクスを解くと、守りの視点から相手のタクティクスを見つける練習ができます。
トレーニングのアイデアとして上下反転の機能を使ってみてはいかがでしょうか?
なぜひっくり返すのか?

守りの時は攻めの時とは視点が真逆になるので、いつもと違う感覚になり見つけにくくなります。
にも関わらず、守りの側からタクティクスを見抜く練習はできていないのではないでしょうか?
<ひっくり返して練習すると・・・>
●守りからの視点でタクティクスを解くことで、実際の対局で危険なタクティクスをいち早く見抜く練習ができます。
●危険な形のパターン認識力を強化できます。
●見抜く時間を短縮できれば、持ち時間も節約できます。
ひっくり返したタクティクスのやり方
ウェブサイトに直接アクセスした場合を紹介します。
(アプリでは上下反転のボタンが見つけられませんでした・・・)
chess.com
ボード隣の盤の上下反転から。

Lichess
ボードの右側にある3本線>盤の上下反転

ひっくり返して解いた例
1:
問題開始直後に上下反転します。
黒(相手から)のタクティクスを考えます。

2:
相手の駒を動かして解答します。

3:
重要なのは解いた後に正解であってもそのままにしないことです。
解いた後に、「なぜこのタクティクスが決まってしまったのか?」と原因を考えて、学びを得ましょう。
この問題の例を考えると、安易に「ピンした駒を攻撃すれば駒得できるのでは?」という考え方からポーンで攻撃しています。
相手の上手い回避策がないか考えたうえで指すことが大切だとわかります。

どんな問題を解くか?
●自分が引っかかりやすいタクティクスにしぼって解いてみましょう。
例:フォーク、インタフィアレンス など
●まずはとても簡単な問題から始めるのをおすすめします。
基礎を十分に固めてから先に進みましょう。
逆にして解くと何が得られるか
●自陣の弱点に目が行く
タクティクスを受ける側のどこが悪かったのか、意識して考えてみましょう。
「ここに相手のナイトがあるときが危ないな」
「このピースの配置が危険なんだ」
と、気をつけるべきポイントを見つけられるようになります。
●記憶に定着しやすく、数をこなせる
逆にして解くと、自分の側が損をするので「やられた」という感情になります。
「やられた」という感情を交えることでより記憶に定着しやすくなります。
対局で実際にタクティクスを決められるよりも、手軽に数多く学びを得ることができます。
さいごに
●例えば相手にフォークをよくされる人は、フォークのテーマでタクティクス問題を始めて、ボードを真逆にして解いてみるとよいでしょう。
●相手からの攻めを読む練習は、「守り」のタクティクスを解く手もあります。
別記事で紹介しているので参考にしてみてください。
●通常のタクティクス問題を解くのに飽きてきた人は、気分転換に試してみてはいかがでしょうか?😊
\最大級のオンラインチェスサイトChess.com/
