【チェス】ルフト(Luft)とは?メリット・デメリット・コツを解説します

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はじめに

ルフト(Luft)とは、ポーンを動かしてつくる、キングが逃げるためのマスのことです。

別名エスケープスクエア(Escape square)とも言います。

守りに役立つ、ルフトのメリット・デメリット・コツを解説します。

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ルフトのメリット

バックランクメイト、バックランクタクティクスの対策になる

ルフトがないとバックランクメイトやバックランクのタクティクスを決められる危険性が出てきます。

ルフトを使うと、キングが入れられるスペースが生まれるので、危険性を下げることができます。

これが一番のメリットです。

※ルフトを作ったからといって必ず、バックランクを使った脅威が完全にゼロになるわけではありません。

ルフトがあってもバックランクタクティクスを避けられない例


「ルフトがあるから絶対安全」とは限りません。

うまいタクティクスで、バックランクを利用されてしまうこともあるので注意が必要です。

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ナイトやビショップの接近を止める手にもなる

特にhポーンを使ったルフトは相手のナイトやビショップの有効な手を消すのに使えます。

ビショップによるピンを予防したり、ナイトがキング近くにあることによる潜在的なタクティクスを防げます。

エンドゲームにおいてキングが前に出る道にもなる

ルフトがあると、その穴を通ってキングがボードの中央へ出やすくなる場合があります。

例えば、gポーンをつかってルフトをつくった場合です。

キングが動けるルートが複数あると、キングをエンドゲームに活用する選択肢を複数持つことができて便利です。

パスに使える

自分の駒の配置が完璧だったり、現在の駒配置から変更したくない場合に逃げ道を作りつつパスとしても使えます。

ルークなどを端に回すための準備にもなる

他のポーンの前進と組み合わせることで、ルークを活用するための道を作る準備にもなります。

キングサイドを活用した攻めのオプションの下準備にもなっています。

<例>
gポーンを突くと、キングをg2に置けるのでルークを端にまわせる。

ルフトのデメリット

相手の攻めのターゲットになる可能性

ルフトために突いたポーンは、

・相手の攻撃が開始するためのフック
・サクリファイスのターゲット

になることがあります。

相手の攻撃のターゲットにならないか考えて指しましょう。

<相手が攻撃をしやすくなる可能性>


<サクリファイスのターゲットになるかも>

キング前のポーン構造に弱点ができる

ルフトをつくるとキング前のポーン構造が弱まります。

ポーンを突いたことによるキング前の弱点は受け入れられるレベルかどうか、指す前に確認が必要です。

<弱点の発生>
gポーンを突くと◯の部分がポーンで守られなくなります。
相手の駒が侵入しやすくなります。


弱点について知りたい場合はこちらを参考にしてみてください。

指すタイミングが重要

適切なときに行わないとテンポを失うことになります。

相手に手番を渡してしまい、相手に先に攻撃を仕掛けられる場合があります。

「いま本当にルフトが必要か?」

「他に優先すべき手はないか?」

と考えるようにしましょう!

ルフトのコツ

どのポーンを突いてルフトにするか悩む場合・・・

相手のビショップと同色にポーンを配置する手があります。

<例:ビショップと同じ色の場合>
キングの逃げ道が確保できました。


<例:ビショップと異なる色の場合>
ビショップに逃げたいマスを攻撃されると逃げられません。


加えて、相手クイーンがコントロールしている色と同色にする方が効果的かも考えましょう。

※局面によるので、相手のビショップと同色に配置するのが常に正解とは限りません。

さいごに

逃げるためのマスの話でしたが、意外と思いつかない内容もあったのではないでしょうか?

ルフトを使うとき、メリット・デメリットを考えて指せるようになると良いですね。

実際の対局でぜひ活用してみてください。

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