はじめに
センターをコントロールすることが大切な理由を、局面の例・たとえ話を使って解説します。
補足１：
初心者なら、理由１・２だけチェックすればOKです。
理由３は興味があれば読んでみてください。
補足２：ここでは初心者向けに、わかりやすさを重視してざっくりと解説しているため、必ずしも完全に正確な表現とはなっていない可能性があります。
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中央支配が重要な理由
★理由１：中央を使えれば、どこにでもすぐ行ける
チェスは「いかに早く駆けつけられるか」が重要になるゲームです。
チェスボードの中央は、交差点にも例えられます。
道が整備されていて、中央を通れればボードの様々な場所に早く到着できます。
一方道が整備されていない脇道を走ろうとすると、遠回りしたりと時間がかかってしまいます。
素早い攻めができる
中央を支配していると、駒を攻めにすぐ使えます。
中央に駒があったり、中央を通れればボードの左右・中央どこへでもすぐ動けます。
逆に中央を支配していないと、中央を通れないため遠回りして向かう必要があります。
時間をかけすぎると相手の守りが整ってしまう可能性があります。
＜攻撃に役立つ例＞
中央支配できていたので、ポーンで攻撃しつつ続きの攻撃も準備できている
＜中央支配を活かした攻めの一例＞
素早い守りにも役立つ
中央を支配していると、守るときに駒がすぐ駆けつけることができます。
中央からすぐ動いたり、中央を通れるできるためです。
自分のピースを攻めだけでなく、守りに使えるのが大きいです。
チェスは素早さも大切なので、何手もかけて動いていると守りに間に合わず手遅れになります。
＜守りに役立つ例＞
例えばビショップの例。
◯のマスを使えれば、そこを通ってすぐ駆けつけられます。
◯のマスを攻撃されていると、そのマスを通れません。
守りに参加するのに何回も動かさないとたどり着けないので、守りに参加しにくくなります。
★理由２：中央にある駒は力を最大限発揮できる
チェスは駒の働きが勝ち負けに大きく関わります。
以下の図で、中央にある駒と、端にある駒を比べてみましょう。
・中央にあると、８マスに攻撃できています。
・端にあると、３マスにしか攻撃できていません。
中央を支配し、中央に駒を配置できれば駒の働きを最大にできます。
上図のナイトを比べると、中央のナイトならボード全体への攻撃・守りに両方使えそうですが、
端のナイトはすぐには攻めには使えず、ボードの片側でしか働きません。
理由３：広いと有利になりやすい(経験者向けの話)
特にポーン２つで中央支配(白番e4, d4での支配)できている場合を考えてみます。
結論から言うと、
中央支配で自陣が広い→(省略)→有利になりやすい
という流れです。
この感覚はある程度チェスをやっていないとイメージしにくいですが、後からする「後出しジャンケン」の例えで「そんなものか」と思ってもらえればOKです。
広いと有利になりやすいなのはなぜか？
●中央支配で自陣が広い→柔軟に指せる→最善の手を指せる→有利になりやすい のはなぜか？
中央支配で自陣が広いと、柔軟に駒を動かせるスペースが生まれます。
スペースがあることで柔軟に指せると、多くの手の中から最善手を選べるチャンスが得られます。
(※狭いと駒同士が邪魔をするため、指したい手を指せなくなります。例えば、ナイトがあるせいで別のナイトやビショップが動けない・・・なんてことが発生します。)
最善の手を指せれば、少なくとも有利不利のバランスがとれている状態になるか、有利に傾きます。
ゆったり広いと柔軟に指せる
広いと、じゃんけんで言えばグー・チョキ・パー全部出せる状態と考えると面白いです。
後出しジャンケンをするとしたら・・・
相手がグーを出したから、自分はパーを出せるので勝てる可能性があります。
広いと自分が動かしたい場所に駒を動かせます。
せまいと選択肢が限られる
狭いと、じゃんけんで言えばパーが出せない状態と考えられます。
後出しジャンケンをするとしたら・・・
相手がグーを出したから、といって自分はパーを出せないので良くてもあいこにしかなりません。
良い手、勝てる手を出せない可能性があります。
狭いと自分が動かしたい場所に駒を動かせない場合があります。
センターを取るメリットを体感するには？
メリットを感じるためには、実際にやってみるのが一番です。
特に２つのポーンでセンターを取れる場合、積極的にポーン２つで支配を狙ってみましょう。
センターにあるポーン２つ(白番e4, d4での支配)を活用して攻撃をしかけると成功しやすい、と体感できます。
攻撃の成功体験からセンター支配のメリットを確信できるでしょう。
さいごに
ボードの各所に行きやすいこと、中央支配による自陣の広さが大切なことを紹介しました。
・・・それでもまだ納得いかないかもしれません。
そんなときは・・・
「習うより慣れろ」で、実際にセンターを取ることを狙ってゲームを進めてみましょう。
うまくいかないこともあると思いますが、とにかく試してみることが大切です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。😊
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