はじめに

対局数を増やすことは実力アップに不可欠です。
ここではプロスペクト理論をからめて、
「なぜ対局を避けてしまうのか、どのようにすれば増やせるのか」についてアイデアを紹介します。
なぜ対局数を増やせないのか

心理学者ダニエル・カーネマンのプロスペクト理論によると、人は「1万円得る喜び」よりも「1万円失う痛み」のほうを約2倍強く感じることが知られています。
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット
1万円を得る場合 → +10,000の重みとして感じる
1万円を失う場合 → -20,000の重みとして感じる(損失の影響を約2倍強く受ける)
レーティングに置き換えて考えてみましょう。
勝ち(+8のレーティング上昇) → +8の重みと感じる
負け(-8のレーティング下降) → -16の重みと感じる
負けのほうが重みが大きいので、対局を増やしにくい原因の1つとなっていると考えられます。
「対局したいけど、したくない・・・」という感情が生まれるのは自然と言えますね。
損失を隠す方法

常にレーティングを隠しておけば、ポイントの増減が表示されず、増減の感覚を緩和できます。
レーティングを見る機会を極力減らすことが有効です。
損失を意識しにくくなります。
Chess.com
chess.comの設定を変えましょう。
1つ目の方法
・すべての設定から「集中モード」を選ぶと対局中のレーティングを非表示にできる。
・プロフィール欄などレーティングが表示されるページに、できるだけアクセスしないようにする。
2つ目の方法
・chess.comでのレートを非表示にできるブラウザ拡張機能を使う
(注意:拡張機能の使用は自己責任でお願いします。)
Lichess
Lichessであればレーティングを常に表示しないモードを使いましょう。
全く表示されなくなるので、かなり有効です。
Lichessの設定はこちら
非レート戦
レートを隠しても気になるなら、レートが変動しない非レート戦を使って対局しましょう。
新しいオープニングを試したい時などに有効です。
Chess.com
対局前画面の自由設定で「レート戦」をオフにしましょう。

Lichess
TOP画面の自由設定から「非レート戦」を選択できます。

さいごに
●強いプレイヤー・強くなるプレイヤーは、とにかく対局数を稼いでいます。
対局数を増やすため、「レーティング隠し」を試してみてはいかがでしょうか。
対局だけでなく、タクティクス問題を解く回数を増やすのにも有効です。
●「ファスト&スロー」にはチェスだけでなく、ビジネスや日常生活に役立つ内容がたくさん含まれています。(人間の思考の癖など)
プロスペクト理論に興味を持った方は、ぜひを読んでみてください。😊

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