はじめに

「チェスで攻撃って、そもそも何をしたらいいの?」と思う人もいるのではないでしょうか。
チェスを始めたばかりだと迷いますよね。
ここでは結局何をしたらいいのか、大きなイメージを紹介します。
※初心者向けにざっくりとした表現を使っているので、「完全に正確な表現」とはなっていない可能性があります。

まずは下準備

●駒展開※をして、駒を活躍できる場所に置くのが攻撃の下準備です。
※序盤に駒をよりよい位置に移動すること
マイナーピース(ビショップやナイト)を展開し、キングをキャスリングをしてキングを安全にする。
これだけで攻撃の基礎は作れます。
少しずつコマを前へと進めるのが大切。
補足:用語はこちらで解説しています。
<例>
Jose Raul Capablanca(カパブランカ) – Savielly Tartakower / 1924年
ピースを展開し、キャスリングしている。

●さらにクイーンを展開してルークをお互い守らせる、ルークを自分のポーンがないファイル(縦列)に置くとさらなる攻撃の下準備が整います。

「駒展開が何なのか」については、以下の記事でまとめています。
より価値の高い駒を攻撃する
<例>
ビショップは自分のポーンで守られているので、ビショップはクイーンに対して強気に出られる。

価値の低い駒、例えばビショップ(3点)で相手のクイーン(9点)を攻撃すると相手は逃げる必要があります。
ナイト(3点)と相手のクイーン(9点)を交換すると、相手は損だからです。
3 – 9 = -6 (6ポイントの損。)
自分は前に出つつ、相手が逃げるしかなければ、それは十分攻撃よい攻撃と思って良いでしょう。
どんどん前に出る

第1段階のコマ展開をした後も、チャンスがあれば前に出ることを考えてみましょう。
チェスボードを上下に2分割して上側に近いほど相手にプレッシャーをかけられ、すぐ攻めに入ることができます。
敵のキング周りを狙う

チェスはキングをチェックメイト(追い詰める)することで勝てるゲームです。
キングの周りを狙ってみましょう。
マイナーピースなどを使って同じ場所を狙うこと、相手のキングの周辺にポーンやピースを持って行くのが有効です。
<例>
Rudolf Spielmann – Rudolf L’Hermet / 1927年
ピースでキングサイドを狙いつつ、ポーンも活用して攻めている。

できるだけ駒の数をかけて一箇所を狙う

相手の駒を複数の駒で狙いましょう。
守っている駒よりも攻めている駒のほうが多ければ、相手は守りきれません。
相手の駒が1つしか守っていないのに対して、自分が2回攻撃していれば、最終的に自分が得できます。
まずは単純な例で自分の手で動かして、「取り合った後、損か得か」考えてみましょう。
<例>
相手(黒)はナイトを1つのピースだけで守っている。
こちら(白)は2つのピースで攻撃している。

ビショップで取って、ポイント+3。

取り返されて、ポイントは3-3=0。

ルークで取り返すと+3ポイントで白が得になりました!

最初はイメージに時間がかかるかもしれませんが、あせらず少しずつ慣れていきましょう。
さいごに

●チェスにおいて攻めをざっくりと表すと・・・
・コマを前に進める
・価値の高いコマを狙う
・1箇所を集中的に狙う
・相手のキングの周りを狙う
これらが攻撃の基礎です。
●より進んだ話を知りたい場合は、以下のガイドのリンクから戦略などを確認してみてください。
「未経験→初心者→初級者→中級者」 と進むための、道案内になるまとめ記事です。
ここを起点に進めると、何をしたらよいか迷いにくくなるはずです!😊
\最大級のオンラインチェスサイトChess.com/





