なぜ実戦でタクティクスを見つけにくいのか?
実戦でタクティクスを見つけにくいのは、「ここでタクティクスがある」とは誰も教えてくれないからです。
タクティクス問題では何かが存在するのがわかっているため、比較的簡単に見つかりますが、実戦はそうはいきません。
ここではできるだけ負担をかけずに効率よくタクティクスを発見するポイントを紹介します!
実戦で何を気にすればよいか
ここでは4つのポイントを紹介します!
キングをチェックできるか
キングをチェックできる位置にあるか確認しましょう。
キングがチェックされる状態にあれば、それを利用してフォークやディスカバードアタックなど、タクティクスに利用できます。
<ファイルが空いていてチェックできるパターン>
<ダイアゴナルが空いているのでチェックできるパターン>
<サクリファイスによりチェックできるパターン>
<ナイトでチェックができるパターン>
注意点:キングをチェックできるからと言って無意味にチェックをかけることはやめましょう。
タクティクスを成立させるためにあえてチェックせずに残しておくことも重要です。
「チェックをしつつ展開を進める」などのメリットがあるときなどはチェックしても構いませんが、そうでないときは一度立ち止まって「チェックする利点はあるのか?」と考えるのをおすすめします。
動くべきタイミングが来て初めてタクティクスに利用するのがベターです!
守られていない駒があるか
守られていない駒はタクティクスに利用できます。
守られていない駒を同時に2箇所で攻撃すると対応するのが難しくなるので、特に守られていない駒が2つあるときは何かないか見てみるとタクティクスを見つけられる可能性があります。
攻めの数=守りの数となっている駒があるか
攻めと守りの数が同じ場合、タクティクスに使える可能性があります。
一見守りがしっかりしているように見えますが実は弱くなっています。
攻めの駒が1つ増えるだけで相手は何らかの対応が必要になってくるので、実質守られていないと考えてもよいでしょう。
「攻めの数=守りの数」となっている駒は見落とされやすいので、注目してみると面白いでしょう。
<例:一見問題ないように見えるが・・・>
黒番のナイトの攻め:守りが1:1になっています。
チェックしながらナイトを攻撃する駒を追加し、攻め:守り=2:1にできました。
次の動きで駒得できますね!
クイーン・キングの並び
クイーン・キングが縦、横、斜めに並んでいるとピン・スキュアのチャンスがあります。
縦・横:ルークによるピンやスキュア
斜め:ビショップでのピンやスキュア
さいごに
チェスの対局には持ち時間があり、すべての局面でタクティクスがあるかを見ていくのは大変です。
この記事ではタクティクスが存在する手がかりになるポイントを紹介しました。
<タクティクスを発見するポイント>
・チェックできるキング
・守られていない駒
・攻め=守りが同数となっている駒
・キングとクイーンが縦横斜めに並んでいる
これらが存在するときにタクティクスを探すようにすれば、比較的タクティクスに気づきやすくなるはずです。
ぜひ実際の対局で試してみてください!