Ruy Lopez/ルイ・ロペス【チェス定跡】

Ruy Lopez/ルイ・ロペス【チェス定跡】

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はじめに

e4開始、おそらくチェスを始めた人が一番初めに知るオープニングであるRuy Lopez/ルイロペスをご紹介します。

別名スパニッシュ・オープニング(Spanish Opening)とも言います。

チェスにおいて守りたい基本的な考え方が詰まっているため、チェスをやり始めて少なくとも5~10局程度はこのオープニングをやってみることをおすすめします。(理想的にはもっと使ってほしい)

一方、このオープニングは多くのバリエーションがあるため、流れを深く見ていくのはある程度チェスの対局をこなしてからの方がよいでしょう。

まずは最初の5手程度知っておけばすぐにチェスを遊べるようになります。

Ruy Lopez/ルイ・ロペスの展開図

Ruy Lopez/ルイ・ロペスの特徴・狙いは?

ルイ・ロペスの特徴は最速でキャスリングできる点であり、チェスの基本を体感するのに最適なオープニングです。

バリエーションによって狙いは様々変わってきますが、

ここで紹介している一例では、相手のピースをクイーンサイドに集めさせ、白番はキングサイドにピースを集めてキングサイドを攻撃するのが狙いの1つです。

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大まかな流れ

白:e4でセンターを支配します。今後何度もこの手を指すことになるでしょう。
キングの前が開き、ビショップやクイーンが動けるようになりました。
黒:e5がチェスで最も指されている基本の手順です。d4にポーンが来るのを防いでいます。
チェスは中央を支配するのが重要なポイントです。白と同等の支配をする狙いがあります。


白:e5のポーンに対してこちらはナイトで攻撃を仕掛けます。
黒:ナイトを展開してポーンを守ります。
たかが1ポーンと思われるかもしれませんが、その1ポーンが勝敗を決することもあります。
チェスはそのポーン1つに対して他の駒を集結させて攻撃を仕掛ける展開がよくあります。


白:相手のナイトに対してプレッシャーをかけます。
相手のナイトを取って、e5のポーンの守りをなくす狙いがあります。

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ナイトを取らず後退する場合

黒:相手はビショップをポーンで攻撃し、こちらはビショップを後退させます。
ナイトを取る手もありますが、チェスはビショップのほうがナイトより少し価値が高いのでこの場合は交換をしていません。
(点数的にはナイトは3点、ビショップも3点なのですが・・・)
ビショップペアは開けた展開や終盤で活躍しやすくなりますので、それを見越して交換しないことが多いです。

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ナイトをビショップで取る場合

白:交換する手も可能です。その場合、白番にはメリットとデメリットがあります。

白番のメリット:相手にダブルポーン(弱点になりやすい)ができる
白番のデメリット:ビショップを失う、相手のビショップとクイーンのラインが開く


チェスを始めたばかりであればここまでの知識で対局を始めてみましょう。
最初の5手程度を知っておけば、下記のチェスの最も重要なことを満たしたプレイができます。
最初は意図が分からなくてもOK。
下の盤面を動かして手順を確認してみてください。

<チェスの重要なポイント>
1:中央支配をすること
2:マイナーピースの展開(前線にピースを出すこと)をすること
3:キャスリングをすること

<チェスの基本を体感するためのルイロペスの手順>


↓これ以降は興味があれば見てみてください。↓
話がややこしくなっていくので、チェスをある程度やるようになってから見るようにしたほうが良いかもしれません。

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ビショップが後退した後の展開

「ビショップが後退した後の展開」まとめの盤面へジャンプ

白:キャスリングでキングの安全を確保。

ここでe4を取られた場合は?

ルークを展開すれば・・・
・相手のナイト・ポーン・キングを狙った攻撃になり、白に攻撃のチャンスが生まれる。
・ポーンを取り返せる展開になる


ナイト展開をして中央にいる相手のキングへの攻めに使う。
このアイデアを知っておくと役に立ちます。


e4ポーンを取られたときの流れの一例:
この流れ知っておくとポーンを取られたとしても、そこから攻めるアイデアの参考になるはずです。

e4を取られたくないなら・・・

d3とするのもありです。
ここでは紹介しませんが、e4を取られない形で進めていく方法もあります。


白:ルークでe4ポーンを守ります。


白:相手はナイトとビショップを交換させないためにポーンプッシュしてきますので、後退します。


白:ビショップの逃げ道を確保するため、また、d4への準備のためにc3とします。
このようにビショップを攻撃された際のために逃げ道を作ることもよくあります。
ポーンで攻撃されてビショップの逃げ場がなくなる「トラップ」をされないように、「逃げ場は確保されているのか?」と確認するようにしましょう。


白:h3として、相手ビショップがf3のナイトにピンを仕掛けてくるのを防ぎます。
このビショップにピンさせない動きは「予防的な手」で、プロフィラクシス(prophylaxis)と呼ばれています。
キャスリングしたキングの前のナイトをピンされると、ナイトをカバーしているクイーンの動きが制限されるためです。
ナイトを守るクイーンがいなくなるとナイト・ビショップ交換の際にキングの前のポーンがなくなり非常に危険になります。


白:ナイトでビショップを攻撃してくるので後退してc2に入ります。
逃げたビショップは今はポーンでブロックされていますが、センターが開いた後はh7のポーンを狙うことができます。


白:d4として、中央の支配を強めます。
このように中央にポーンを2つ並べるのが理想です。ルイ・ロペス以外の展開になってもチャンスがあればぜひ狙ってみてください。


白:クイーンサイドのナイトの再配置(マヌーバリング)を行います。
下のように移動させ、キングサイドの攻撃に参加させます。
ナイトの行く場所が相手ポーンで攻撃されて前に飛べない・・・というときは別ルートからナイトを動かして最大限にナイトを活用できないか考えるようにしましょう。
非常によく使う考え方です。

一連の流れの例を下で見てみましょう。

<ルイロペス:ショップが後退した後の展開まとめ>

グランドマスターたちの対局例

具体的にグランドマスターたちの棋譜を見てみましょう。
イメージだけでも持っておくと、対局時に参考になることもあります。

Santosh Gujrathi Vidit(2723) – Richard Rapport(2762)
Charity Cup / 2022.3.19


Pentala Harikrishna(2719) – Vladislav Kovalev(2634)
FIDE Grand Swiss 2021 / 2021.10.27


Hikaru Nakamura(2781) – Daniel Naroditsky(2619)
Pro Chess League / 2018

まとめ

●Ruy Lopez/ルイロペスはチェスの基本を覚えるために有用なオープニングです。

初心者からグランドマスターレベルまで、すべてのレベルで使用されています。

最初の5手程度までを覚えて対局をしてみるのをおすすめします。


●チェスを始めたばかりであれば、「定石ならこの手を指すから」、「~したほうがいいと言われているから」などと深く考えず、自分が指したい手で自由に遊んでみることも大切です。

自由に指すのを怖がらない姿勢は、チェスを長く続ける場合後で役に立ちます!


●チェスのオープニングはルイロペスだけではありません。

攻撃的なオープニング、正統派で着実に有利を広げていくオープニング、守りの堅いオープニングなどたくさんあります。

気になった方は自分好みのオープニングを探してみるのも面白いですよ!😊

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