はじめに
Aimchess(エイムチェス)では、chess.comやLichessの対局データを無料で分析して、どの分野に自分の弱点があるか調べられます。
レーダーチャートなどで表示され、自分のレート帯に近い人の平均との比較もできます。
何が自分に足りないのか一目でわかり、苦手分野特定に役立ちます。
Aimchessでの弱点解析の仕方
まず登録
Aimchessにアクセス。
REGISTRATIONのタブを選び、メールアドレス、パスワード、チェックを入れて「REGISTER」で登録。
これだけで登録は終わりです。
弱点解析までの手順
1:Scoutingを選ぶ
2:CREATE REPORTを選ぶ
直近の40ゲームのデータから解析されます。
3:調べたいアカウントの入力
Websiteを「chess.com」か「Lichess」から選ぶ
ユーザーネームを入れる。
タイムコントロール(ラピッド, ブリッツなど)を選ぶ。
→continueを押す。
4:しばらく待ちます。Status(状況)がReady(準備OK)になったらクリック。
5:自分のデータがレーダーチャートなどで示されます。
<表示される項目>
- Opening (オープニング)
- Tactics (タクティクス)
- Ending (エンディング)
- Advantage Capitalization (早い段階で得たアドバンテージを勝利につなげられるか)
- Resourcefulness (不利な状況でも勝ったり引き分けたりする力)
- Time Management (時間管理)
補足:
無料でスカウティングレポートを取得できるのは3ヶ月間で3回までです。
課金すると上限が増えるようです。(詳しくはこちら)
弱点が分かった後は
弱点が分かったら、自分の弱い分野を強化するために何ができるか考えましょう。
オープニング
苦手意識のあるオープニングが分析結果に表示されているので、それを参考にします。
改善策1:
自分の苦手なオープニングのよくある流れを確認すると良いでしょう。
最初の数手をどうするかが分かるだけでも相手のオープニングへの対処しやすくなります!
改善策2:
「そもそもどのオープニングを使えばいいかわからない」という人は、以下の記事を参考にしてみてください。
改善策3:
オープニングを覚えるのではなく、どのような手がよいか状況から判断する練習もおすすめです。
365chess.comで練習できます。
割と難しめです。なぜこの手が良いのか考えることがトレーニングになります。
タクティクス
タクティクス問題を解くのはチェスにおいて最も重要なトレーニングの1つです。
改善策1:
まずはどのようなタクティクスがあるか認識することが大切です。
知っておきたいタクティクスについて以下でまとめています。
改善策2:
chess.comやLichessなどでタクティクス問題を解く練習ができます。
毎日数問だけでよいので毎日続けましょう。
エンディング
エンドゲームの学習やトレーニング。
まずは、
段階1(初心者~初級者):
・クイーンを使った基本的なチェックメイト方法
・ルークを使った基本的なチェックメイト方法
・基本的なポーンエンドゲーム
を知りましょう。
段階2(初級者~中級者):
Lichessでは各種エンドゲームの問題があるのでそれを解いても良いでしょう。
ルークエンドゲーム、
ビショップエンドゲーム、
ポーンエンドゲーム、
ナイトエンドゲーム、
クイーンエンドゲーム 等々で実践的な練習ができます。
段階3(中級者~):
さらにエンドゲームの実力をつけたい人には、知っておくべき100のエンドゲームが載っている本「100 Endgames You Must Know」がおすすめです。
100 Endgames You Must Know: Vital Lessons for Every Chess Player Improved and Expanded (English Edition)
アドバンテージ キャピタリゼーション
アドバンテージ キャピタリゼーションとは、早い段階で得た優位を勝利につなげられるかどうかについての項目です。
改善策1:
chess.comやLichessで対局した後に見直しをしましょう。
評価値が急落してアドバンテージ(優位)を失った対局があれば、どのような手を指すべきだったのか対局後の検討機能を使って復習することで改善ができます。
改善策2:
一般的にアドバンテージをどう勝ちに結びつけるかについては下記で解説しています。
タイムマネジメント(時間管理)
タイムマネジメントとは時間管理のこと。
持ち時間の管理は意外と見過ごされやすいですが重要です。
改善策1:
時間管理のコツを知りましょう。
時間を使いすぎることのデメリットや改善方法を下記で解説しています。
リソースフルネス
リソースフルネスとは、不利な状況でも勝ったり引き分けたりする力のことです。
不利な状況でどう立ち回るかトレーニングしましょう。
改善策1:
守りのタクティクスを解くのも練習の1つです。
守り方は効率よく練習できるサイトが少ないですが、chess.comやLichessを活用してトレーニングできます。
以下の記事では有用な守り方のタクティクスやコツをまとめています。
駒の後ろへの利き・連携のパターンを知れば、守りだけでなく攻めのレベルアップもできるのでおすすめです。
さいごに
Aimchessでの分析を定期的にすれば、各分野で自分が成長できているかの確認もできます。
改善のためのトレーニングに課金しても良いですし、別サイトで代用するのもありでしょう。
他にも以下の記事で有用な分析サイトを紹介しているので参考にしてみてください。
chess.comで課金しなくても自分のプレイの傾向を分析できます。