はじめに
マヌーバ(maneuver、マヌーバリング)とは、ピースを移動させて効果的な位置に配置することです。
ピースは１度展開して終わりではありません。
状況に応じてより良い位置に持っていくとゲームを有利に進められる可能性があります。
マヌーバの例
ナイト
マヌーバといえば、ナイトを思い浮かべる人が多いはず。
アウトポスト※に配置を狙ったり、より中央に近いなど、良い位置に配置するのを狙います。
※アウトポストとは
※アウトポストとは、「拠点」のことです。
ポーンに守られたマスで、相手ポーンから攻撃されず、簡単に駒交換されないマスのことを言います。
＜青丸のナイトのいるマスがアウトポスト＞
チェス用語は以下で解説しています。用語がわかると理解も進みます。
ビショップ
ビショップは斜めに開けた場所が好き。
よりビショップが活躍するダイアゴナル(斜めのライン)に置いたり、バッドビショップ※改善のために移動したりします。
※自分のポーンでブロックされ、動き・利きが制限されているビショップのこと
ルーク
ルークはオープンファイル・ハーフオープンファイルが好きなので、そこに配置を狙います。
マヌーバのアイデアを見れるサイト
Qchess
グランドマスター(GM)含む、レベルの高いプレイヤーのマヌーバを見れるサイトがあります。
QchessのManeuvers Flowでは、マスターのゲームから取ってきた、ピースのマヌーバ(配置改善)の流れを多数チェックできます。
「Next Maneuver」をクリックすると次の例が出てきます。
実例をたくさんチェックして、アイデアを吸収しましょう。
さいごに
●チェスは駒を打ち込むことができないので、自分が配置したいマスに一歩ずつピースを進めていく必要があります。
マヌーバの考え方を知っていると、自分のピースが一番活躍できるマスに連れていけるので、自分の持ち駒を最大限に活かせます。
●マヌーバは・・・
使いこなせば玄人感がでて、「チェスをやっている実感」を得られる満足感の高い動きだと思います。
ミドルゲームで「何をしてよいかわからない」、と感じたときはマヌーバでピースの位置を改善することを考えてみてください。
自分のポジションを改善する手を思いつくことができるかもしれません。
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