【チェス】アドバンストポーンの活用【Advanced pawn】

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はじめに

アドバンストポーン(Advanced pawn)とは、フィフスランク(5thランク、自分側から数えて5番目のランク)か、それより先に進んだポーンのことです。

ポーンが前に進んでいると、タクティクス・戦略に活用できます。

「進んだポーンがあっても、止められていたら何もできないのでは?」と思いがちですが、実はアドバンストポーンとピースの組み合わせで局面を打開するコンビネーションを生み出せます。

アドバンストポーンの活かし方を知って、面白いチェスを指せるようになりましょう!

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交換によってパスポーンになる

●アドバンストポーンによって守られているピースが交換されるとき、パスポーンになる可能性があります。

一見動きようがないと思えるポーンが、ブロックされているポーンからすり抜けられるのが面白いです。

<交換によってポーンが斜め前に出る>
クイーンとキングをフォーク。相手がクイーンで取り返せばポーンで取り返してパスポーンになる。


●アウトポストとして利用すれば相手が交換しにくい場合もあります。

交換されたとしてもパスポーンとしてプロモーションを狙ったりと活用できます。

パスポーンについては以下の記事で解説しています。

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ブロックしているポーンを取れば前進できる

アドバンストポーンの前進を止めているポーンを取り除けば、プロモーションが近いため強力です。

2024年の世界選手権、Ding vs Gukeshでは、アドバンストポーンの前のポーンをDingが取り除いたことでプロモーションに近づき勝利しています。

アドバンストポーンのメリットが感じられる対局でした。


<チェス世界選手権2024 Game1:Gukesh vs Ding>
aポーンに注目してみましょう。
aポーンの前のポーンを取り除くことでプロモーションはすぐそこです。

アドバンストポーン周辺へのサクリファイスが有効

アドバンストポーンは前進しているおかげで、プロモーションが近くなっています。

ブロックしているポーンをサクリファイスによって動かすことができれば、パスポーンとなってプロモーションを狙えます。

相手がプロモーションをさせたくないと思うなら、駒をタダ取りできることになります。


<例1>
ポーンで相手が取り返せば、黒番のポーンがパスポーンになる。


<例2>
ポーンブレイクスルーでプロモーションが狙える。
かなり進んだアドバンストポーンが役に立った。

攻撃に役立つ

アドバンストポーンは、他のピースのサポートになったり、相手キングの逃げ道をふさぐのに活躍します。

とどめを刺すのにも使えて、攻めに役立つ存在です。

例1:
ポーンを突いて攻めることができる。


例2:
e5のアドバンストポーンが役に立った。
相手はチェックメイトを避けられない。


例3:
e5ポーンがキングの逃げ道をなくしており、チェックメイト。

アドバンストポーンの感覚を磨く練習

チェステンポ

●アドバンストポーンの強さ、便利さを体感するにはタクティクスを練習するのが有効です。

実際にプロモーションや攻撃に役立つと感じられれば、実戦でもアドバンストポーンの活用に敏感になれます。

Chesstempoでは、アドバンストポーンに関連するタクティクスを「Chess tactics」で解くことができます。

Problem set(問題の種類)を「Advanced pawn」に設定して解きましょう。

チェスサイト・Chesstempoの使い方は以下の記事で解説しています。

棋譜並べ

棋譜並べをしてみましょう。

5thランク以降に進ませた、強いプレイヤーはアドバンストポーンをうまく活用して戦いを進めます。

グランドマスターらの棋譜をチェックして、活かし方を見てみましょう。

さいごに

アドバンストポーンは、「ただ前進しているだけ」ではありません。

様々な戦略的・戦術的な手が考えられるのがアドバンストポーンです。

5thランク以降にポーンを進められているなら、今回紹介した

・パスポーンにする手はないか
・強力なアウトポストとして使えないか
・攻撃のサポートに使えないか

など、良い手がないかチェックしてみましょう。

有効な攻めの手段として考えられるようになれば、攻撃の幅が広がります!😊

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