チェスには6種類の駒があります。
ポーン、ビショップ、ナイト、ルーク、クイーン、キングです。動きを解説します。
ポーン(将棋で言う歩兵に近い)
青の◯の駒がポーンです。盤面が対局前の初期配置です。
ポーンは基本1マス前にしか動けません。
将棋で言う歩兵と似てはいますが、違いもたくさんあります。
しかし、初期配置からは2マス動ける特例があります。1マスだけ動くことももちろんOKです。
また、ポーンの斜め前に相手の駒がある場合は斜めに動いて取ることができます。
取った駒はゲームから除外され、将棋と異なり再使用できません。
ポーンは前には進めますが、正面の駒は取れません。
話が少しそれますが、「ハリーポッターと賢者の石」ではポーンが斜め前のポーンを破壊するシーンがあります。
私は将棋しか知らなかった頃、頭の中で「なぜ斜め前を攻撃できるの??」と理解できませんでした。
チェスのポーンは斜め前をキャプチャできるというルールがあったから可能だったんですね。
ポーンの特殊ルール:アンパッサン (en passant)
白のポーンについて、相手の初期配置のポーンが2マス動き、白のポーンの真横まで来た場合、白は斜め前に進みながら取ることができます。
ポーンが1マス進んで真横に来た場合には適用されません。
特殊ルール:プロモーション
相手側の一番奥横一列(8ランク)にこちらのポーンが入ると、プロモーションできます。
ポーンから下記のいずれかになれます。基本クイーンになっておけば問題ありません。
・クイーン
・ルーク
・ナイト
・ビショップ
場合によってはクイーン以外に昇格するほうがいい場面もありますが、そのパターンはごく僅かです。
初心者のうちはクイーンに昇格しておけば大丈夫です。
ビショップ(将棋で言う角)
ビショップは将棋の角と全く同じです。
斜めに任意の数進めますが、駒を飛び越えることはできません。
よく見ると違う色のマスには進めないことがわかります。
ナイト(将棋で言う桂馬に似ています)
ナイトは横に1マス、縦に2マス動いた先に飛ぶことができます。
ナイトと動きたいマスの間に駒があるなしに関わらず動けます。
チェスにおいて最もトリッキーな駒です。
これによりフォーク(両取り)を仕掛けることができます。
チェスの駒の中で最もトリッキーなため、慣れないうちはフォーク(両取り)をされてしまうことがよくあると思います。
ルーク(将棋で言う飛車)
ビショップは将棋の飛車と全く同じです。
縦横に任意の数進めますが、駒を飛び越えることはできません。
クイーン(将棋の角+飛車と同じです)
ビショップは将棋の角と飛車と合体させたものと全く同じです。
縦横に任意の数進めますが、駒を飛び越えることはできません。
チェスにおいて最も強力な駒です。
キング(将棋の王将と基本は同じです)
キングは将棋の王将と基本は同じで隣接するマスに1つ動けます。
キングの特殊ルール:キャスリング (Castling)
自分のキングと自分のルークの間にピースがなく、キングが対局開始から動いておらず、キングやキングが移動するマスが攻撃されていない場合キャスリングという動きで2マス動けます。
キングの守りを固め、ルークを攻撃態勢にするために重要な動きです。
実際に白番でキャスリングした場合の例:
↓右側(キング側)にキャスリングした場合はこうなります。ルークの位置も同時に変わります。
↓左側(クイーン側)にキャスリングした場合はこうなります。ルークの位置も同時に変わります。
まとめ
まずは駒の動きをぼんやりと覚えてまずはCPUと対戦してみましょう。
オンラインチェスサイト、chess.comで様々なレベルのCPUと対戦できます。オンラインだと動ける先を示してくれるので、やっているうちにだんだんと覚えられます。
chess.com(またはLichess)での人との対局は最初の数局でレーティングが調整されていき、実力にあった対戦相手とマッチングするようになるので初めてでも気軽にプレイできると思います。
日本ではマイナーなチェスですが、スピード感のある対戦が楽しめるボードゲームです。英語学習とも相性がよく、世界中の人と交流できる趣味です。
まずは駒の動きを試してみることから始めてみませんか?一人でも多くの人にチェスに触れてもらえると嬉しいです。