はじめに

fポーンを突くと、キング周りの守りが弱くなります。
どのような弱点やデメリットがあるのか具体的に紹介します。
実際の対局でfポーンを突こうとするときの参考にしてみてください。
fポーン突きは攻撃の役に立つことも、守りの弱体化にもなります。
弱くなる例
横からもgポーンを直接狙われる

ルークやクイーンをセカンドランクに配置される場合、直接gポーンが狙われてしまいます。
上記の例ではそのせいでキング前を2度攻撃されています。
fポーンを動かしていなければ、手前(f2のマス)で横からの利きをポーンで止められたはずでした。
fポーンがないことによるキングへのチェックをタクティクスに使われる
fポーンがないと、キャスリングした後でもキングをチェックしやすくなります。
キングにチェックできることが、タクティクスの前提条件の1つになることが多いです。
例:fポーンがない時の例

クイーンでフォークされました。

攻めを防ぐ側としては、チェックできない場所にあらかじめキングを隠しておくのも1つの手です。
fポーンを進めないようにしたり、fポーンを進めるならキングをhファイルまで逃がすという手もあります。

gポーンを守るポーンの数が減る

フィアンケットした形なら通常gポーンを2つのポーンで守っていますが、fポーンを突くとhポーンでしか守れなくなります。
gポーンを守るポーンの数が減ると、サクリファイスを使った攻めを受けやすくなるので注意が必要です。
f2, f7を含むダイアゴナル(斜めのライン)から攻撃を受けやすくなる
fポーンがないと、斜めからビショップの攻撃を直接バックランクまで受けることになります。
例:

上記のパターンでは、キングの逃げ道がなくなってしまっています。
白側はサクリファイスをからめたタクティクスで、チェックメイトまでできてしてしまいます。
本来はfポーンが相手の攻撃を妨げる役割を果たしていたわけです。
fポーンがないと、相手の攻撃が届きやすいことがわかります。
以下、サクリファイスからのチェックメイト。


fポーンを突いても良い一例
「弱点を相手に利用されなければ、それは弱点ではない。」とよく言われます。
fポーンを動かすことによる弱点を相手に利用されなければ、動かして構いません。
例として、
・クイーンなどがいなくなり、チェックメイトや攻撃に利用される危険性がないとき
・センターのポーンがブロックしていて、センターが閉じていている時
などは、fポーンを使っていけるパターンです。
<センターが閉じている時>
fポーンの活用。
キングズ・インディアン・ディフェンスの例。
中央が閉じているので、キングサイドの攻撃にポーンを使用して攻めます。

さいごに
●「なんとなくfポーンを突く」をやめる。
ポーンは後ろに戻れません!
本当にfポーンを進めてよいか考えて指しましょう。
※チェックメイトを防ぐため、有効な攻撃手段になる時、定跡に含まれている場合など、必要な時はもちろんfポーンを使ってOKです。
●逆にあえて積極的にfポーンを使ってみることで、どれだけメリット・デメリットがあるか体験しておくのも良いかもしれません。
「これをやったらどうなるだろう?」と新しいことを試してみるのは上達する人の特徴の1つです。
特に初心者・初級者のうちは自由に指して、何が起こるのか体感することも大切です。
●fポーンは攻撃にとても役に立つポーンでもあります。
ちょっとチェスに慣れてきたら、状況をみてキングの安全性と相談し、fポーンを活用できないか考えてみましょう。
適切なときに使えば、相手のキングサイドや中央を攻めるのにかなり役立ちます。
\最大級のオンラインチェスサイトChess.com/




