異色ビショップのミドルゲーム戦略【チェス】

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この記事を読むとわかること

・異色ビショップを有効に活用する方法が分かり、中盤力を強化できます。

異色ビショップとは?

異色ビショップとは、お互いビショップを1つだけ持ち、それぞれ色の違うマスにいることです。
逆色ビショップとも言います。

英語ではオポジット・カラード・ビショップ(Opposite-colored bishops)と言います。

例えば、下図の状態です。お互いビショップを持っていますが、存在してるマスの色が異なります。

<異色ビショップの例>
・白番のビショップは白マスに、黒番のビショップは黒マスにいます。

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異色ビショップの特徴は?

黒マスビショップは黒マスにのみ動き、白マスビショップは白マスにのみ動くのでお互いを攻撃することはありません。

<異色ビショップ同士は影響しない>


「エンドゲームの異色ビショップはドローになりやすい」というのはご存じの方もいると思いますが、ここではミドルゲームでの異色ビショップを見ていきます。

他のピースが残っていると、異なる特徴が見えてきます。

ミドルゲームでの異色ビショップは、攻めている側に有利に働く特徴があります。
片方のビショップの攻撃対象を、もう一方のビショップが守れないためです。

<相手の白マスビショップは黒マスを守れない>

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異色ビショップのミドルゲームのコツ

自分のビショップと同色のマスを攻撃する

下図のように黒マスにある弱点のポーンを攻撃する例を見てみます。

相手のビショップは白マスビショップなので、黒マスを守ることができません。
こちらは実質1つ追加の攻撃駒があるのと同じ状態になり、数的優位がつくれます。

自分のビショップの色と同じ相手の弱点を攻撃できないか考えましょう。

相手の守りに価値の高い駒を使わせる

白番は価値の低いビショップで攻める一方、相手を弱点ポーンを価値の高い駒で守らせることができるとよいでしょう。
残った駒を見ると白番がクイーン、黒番はビショップとなり優位だとわかります。

ポーンを有利になるよう配置する

ビショップが片方だけになると、攻撃できるマスが片方の色だけに限られるのでそれを利用します。

ポーンの配置により相手のビショップをブロックし、自分のビショップを活用できるポーン構造にしていきます。

<相手のビショップの利きをブロックする>

異色ビショップの展開では、相手のビショップもこちらと同様に力を発揮するので、それを防ぐ動きをすることが大切です。

相手ビショップとは異なる色のマスにピースを置く

相手ビショップとは異なる色のマスにピースを置くと、相手のビショップから攻撃されないので相手側に侵入しやすくなります。

<相手のビショップと異なる色のマスに置く>
・クイーンは相手ビショップと異なる色のマスにいるので攻撃を受けません。

異色ビショップの展開に入る前に考えること

異色ビショップの考え方をさらに活用したい場合は、「異色ビショップ」の展開に入る前を大事にしましょう。

自分が「異色ビショップ」の展開にできるかどうかの主導権を持っている場合は、「異色ビショップ」の展開にしたとして自分に有利にはたらくのか、それとも不利になるのか事前に検討しておく事が重要です。

「有利・不利が不明なままその展開に持ち込むのか、不利と分かって避けるのか」、これを判断して指すだけで勝率は確実に変わってきます。

さいごに

お互いにビショップが別の色のマスに存在するだけで、それを利用して攻めや守りの工夫ができる点が「異色ビショップ」の面白いところです。

「異色ビショップ」の特徴をとらえれば、自分が有利になる戦略を組み立てる手助けになるので余裕があれば戦略を考える際に使ってみてください。

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