スペースアドバンテージとは?【チェス/Space Advantage】

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この記事を読むとわかること

・スペースの考え方
・自分にスペースがある時の活かし方
・相手にスペースがある時のカウンター方法

スペースとは?

スペースとは、自分のピースが安全に動ける場所のことです。

大まかに以下の特徴があります。

・自分のポーンの後ろは基本的にスペースと呼べます。
・自分のポーンの後ろであれば、ピースがいる場所もスペースと考えます。
・ポーンの後ろでも、相手ポーンやピースに攻撃されているところはスペースにカウントしません。

<スペースの例> 緑は白番のスペース。青は黒番のスペース。
赤は相手に攻撃されているのでスペースでないと考えます。


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スペースアドバンテージとは?

スペースアドバンテージ(space advantage)とは、スペースを相手より多く確保している状態のことです。

上記で説明した方法で下図のスペースを数えると、黒の方が多くのマスを支配しており、全体としては黒にスペースアドバンテージがあります。

各サイドに注目すると、キングサイドは白にスペースアドバンテージがあり、クイーンサイドは黒にスペースアドバンテージがあります。


勝敗を決定付けるアドバンテージではありませんが、スペースアドバンテージの考え方を知っておくだけで有利になる基準として指し手を考える際の参考にできます。

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スペースがあるメリットは?

スペースアドバンテージのメリットは、スペースアドバンテージのあるサイドで優位に展開を進めやすいところです。

スペースのある攻め側:
攻撃のための駒組みを最適化できるスペースが存在するので、ベストな攻撃態勢を準備できます。

スペースの狭い守り側:
自陣が窮屈であると、守りのための最適な駒組みが制限されるので守りが弱くなります。

したがって、攻めがうまくいく可能性が高まります。

<スペースのある攻め vs 狭い守り>
白はスペースがあるので攻めの駒組みができます。黒は守りに駒をかけられません。


<スペースアドバンテージで相手を封じ込める例>
相手の駒を制限して相手の陣内に封じ込められればアドバンテージになります。

下図は極端な例ですが、ポーンでスペースを取っていることでポーンが動けず、ビショップも展開できなくなっています。
相手の駒を取っているわけではありませんが、それに似た効果があります。

チェスはどれだけ駒を持っているかではなく、どれだけ駒を有効活用できるかが大切になってくるので相手に駒を使わせない動きは非常に強力です。

スペースがあるデメリットは?

スペースがあるデメリットは、ポーン構造の後ろに回り込まれたり、ピースがポーンから離れすぎていると弱点をつくりだしてしまう点です。

序盤~中盤にポーンを伸ばしすぎて守れなくなること、終盤においてポーンの背後に回り込まれないように注意する必要があります。

<回り込まれるとポーンチェーンの根本を攻撃されてしまう>

自分にスペースアドバンテージがあるときはどうするべき?

ピースを交換しない

大きなメリットや大きなデメリットがある場合を除いて、一般的には、スペースアドバンテージがある側は駒を交換しないほうがよいです。

交換により相手のスペースの窮屈さが緩和されてしまうためです。
相手を窮屈にさせれば守りの駒組みを妨害できます。

スペースアドバンテージを固める

スペースを確保した後は、そのスペースを失わないようにフォローすることが大切です。

スペースを崩されないようにし、相手のカウンタープレイの手段を潰し、更にスペースアドバンテージを拡大させていきましょう。

相手にスペースアドバンテージがあるときはどうするべき?

ピースを交換する

ピース交換をすると、その分他のピースが動けるマスが増えます。
特に黒番では窮屈な展開に成りやすいので、狭いなと思ったらピース交換を検討しましょう。

相手のスペースアドバンテージを崩す手を指す

ポーン1つで相手の確保したスペースを失わせることもできます。
スペースアドバンテージを取られた場合は、適切な場所、例えばポーンチェーンの根本を攻撃するのがよい手です。

ポーンチェーンの始まりはポーンに守られていないので弱くなっています。
下図のように、ポーンチェーンを乱すことができる手を狙っていけばよいでしょう。

まとめ

チェスにおいて、比較的見過ごされやすいのがスペースアドバンテージです。

スペースを取る手が指される理由を簡単にまとめると以下のとおりです。

<スペースを確保する理由>
・自分のピースの配置を最適化するスペースを確保するため
・相手を窮屈にして最適な駒組みを妨げるため

スペースアドバンテージがあることがチェスにおいて第一というわけではありませんが、有利になるための基準として知っておくと、指し手に迷ったときにヒントになるはずです。

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